【短編】流れ星の彼方へ ~あなたの瞳に映る世界は、私の瞳に映る世界~  【プロローグ】

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【ニ千十八年五月三十一日】


 希ちゃんへ


 今夜、流れ星が見えたんだ。

 弟たちが大騒ぎで、結局願い事をする前に流れ星は消えてしまった。


 希ちゃんの部屋からも見えたかな?

 もしも願いが叶うなら、希ちゃんはどんなことを願いたい?


 俺は……。


 奇跡的に命が助かり、もうこれ以上何も望むことはない。


 でも……。


 ひとつだけ願いが叶うなら、希ちゃんと一緒に手を繋いで歩きたい。


 ごめん、贅沢な願い事だよね。


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