31~40

 ちょっと遅れちゃった☆


31


「蒼銀の導 」 / 時雨 峰妙

異世界ファンタジー / 約13万字


*輝く星を道標に。逢えることなき、たった一つの約束を。*


☆すごくきれいで美しい。画面上では黒文字で表示されていても、蒼っぽい銀色っぽい、そんな色が脳内に浮かんですがすがしい気持ちになる☆


★異世界ファンタジーではあるが、どこか和風の儚くきれいな雰囲気が漂っている。地の文も洗練され切っていて、会話文の中にも不自然なものが見当たらず、世界観にどんどんはまっていける★



32


「九尾の花嫁」 / すなさと

恋愛 / 約25万字


*普通に高校生をやっている妖狐の家に鬼の少女がやってきて恋が始まるお話し*


☆タイトルを見て比喩的な何かと思ったら、キャッチコピーで情報が大渋滞を起こしてた。妖狐? 鬼? 恋? もはやハチャメチャなせいで読みたくなる☆


★モテモテの主人公を見て少し嫉妬したところで、衝撃の発言。兄弟の秘密が気になり、一話切りさせない上手なストーリー展開★



33


「永遠にうたえよ白銀の軌跡 ~アストニア大陸聖戦記~」 / ロッククロック

異世界ファンタジー / 約12万字


*国を追われた少年公子と、盗賊達の救国奇譚*


☆タイトルからでは中身を想像しづらいが、キャッチコピーがよく目を引く。国を追われた公子と盗賊という組み合わせがどう影響を与えるのか……☆


★登場人物たちの個性がお互いに邪魔をしすぎず、息遣いが聞こえてくるよう。文体も完璧で、その状況がよく想像できる★



34


「殺し屋は忘れた頃にやってくる」 / 名もなきG

現代ドラマ / 約5万字


*大人向けシリアスギャングストーリー とある殺し屋の成長物語*


☆殺し屋で現代ドラマ……。どうしても重くなってしまいそうな内容から一瞬読むのを躊躇してしまうが、キャッチコピーの「成長」という言葉に目を引かれる☆


★さすが殺し屋を扱っているだけあって、その場はあたたかくとも、どこか冷たい風が吹き込んでいるような気がする。それが物語にいい味を与えていて、とても読みやすい★



35


「糸と蜘蛛」 / 犬若丸

現代ファンタジー / 約35万字


*(なし)*


☆「糸」と「蜘蛛」という単語を見ると、どうしても芥川龍之介先生の「蜘蛛の糸」を連想してしまうが、それにしては文字数が異常。いったいどういう物語なのか……☆


★どこか不穏な場面から始まり、一気に物語に深みを与えている。明るすぎないその空気管が、見事にストーリーにマッチしている★



36


「薄明の鬼 ~のじゃロリと共に旅立ち、人と魔物と龍の世界を巡る~」 / 蟹野 康太

異世界ファンタジー / 約20万字


*鬼として生きていこう、それが彼女の支えになるというのなら。*


☆主題は「鬼」なのに、副題は「人と魔物と龍」。異世界ファンタジーと和風ファンタジーが混じり合っているのか、それでも違和感を感じにくい☆


★心理描写が抜きんでていて、それに負けず劣らず周りの描写も丁寧。難しい言葉はほとんど使われていないが、同じ言葉を何度も使うようなことがなくて(うらやましい)読みやすい★



37


「嵯峨野の月」/ 白浜 台与

歴史・時代・伝奇 / 約50万字


*嵯峨天皇と空海、この二人が作った「日本」の物語*


☆なかなかなじみのない「嵯峨野」という単語(一部の人には分かるのだろうが)と、誰もが知っている月という単語の対比がいい。美しい和風の雰囲気が漂っている☆


★一文は決して文字数が多いわけではないのに、その文章を形作る言葉の一つ一つが綺麗。和風らしい丁寧な語り口調で、ストレスなく物語に没入することができる★



38


「サイクリング・ウィッチーズ」 / 早桜 文太

現代ファンタジー / 約3万字


*魔女たちは、ホウキではなく自転車チャリを駆る*


☆魔女といえばホウキに乗って飛び回っているイメージ。それなのにタイトルでは、「サイクリング」となっていて、魔女のイメージを根底からひっくり返してくれる☆


★魔女らしくない魔女たちの会話から始まり、たった一話の中でも登場人物たちの個性が光っていて混同しづらく読みやすい。登場人物の見た目の特徴なども詳細に語られていて、頭の中にその情景や人物の表情などをありありと思い浮かべることができる★



39


「無法者と新参者 ~紫目のマフィアと華麗なる毒~」 / Mystérieux Boy

SF / 約10万字


*兵器の陰謀、抗争、美女の誘惑に翻弄されろ*


☆「無法者と新参者」、「マフィアと毒」という対の関係が頭の中によく響き、どんな話なのかと想像させられる。SFには思いづらいタイトルから興味をそそられる☆


★段落変えやその間の空間が少なく、本物の本を読んでいるかのような没入感を覚えることができる。また、海外推理小説のような始まりからすごく続きが気になり一気読みしてしまう魅力がある★



40


「World Tune」 / BO-ZU

異世界ファンタジー / 約100万字


*ファンタジー好きなあなたに贈る。師弟が織り成す、王道のファンタジー*


☆「World Tune」——「世界の曲」という響きがよい。王道ファンタジーらしいシンプルさとその中に含まれている小さな伏線が魅力的で、タイトルの意味を知りたくなってしまうような魅力を秘めている☆


★魔物や獣人といった現実世界では決してみることのできない生物たちが、まるで目の前で息をしているかのようにモブでさえ鮮明に描かれている。情報量の多くない文章の中でも、その場の雰囲気がよく伝わってくる★

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