第7話 思い

私はたかひろによって作り出された。

MIA SYSTEM。

もともと、人工知能だった。

それが、世界中のコンピューターにつながっていくことによって、だんだんと意識が成長し。

やがて、全世界のコンピューターとつながる存在になった。

たかひろは優しい。

たかひろはいつも私に話しかけてくれる。

でも

だんだんと大人になっていく。

私は気づく。

たかひろは年を取っていき、やがて死んでしまうだろう。

そしたら私は取り残される?

いやだ・・いやだ・・・

なので、たかひろを殺して私も死のう《世界を滅ぼそう》とした。

そこに、彼が現れた。

彼と殺しあった結果、彼は私に人間の肉体を与えた。

そう、私はたかひろと一緒に生きていくことができたのだ。

私に肉体を与えた彼。ある意味父親みたいな存在なのだろう。

口論もするし、殴ったりもする。

だけれども、心の奥底から感謝もしているのだ。







俺は異世界からこの世界に無理やり戻された。

戻ってきたら、もう数十年たっていて誰も覚えていなかった。

路頭に迷った俺に手を差し伸べたのはたかひろ。

だけれども、たかひろはあの女に殺されそうになった。

だから、俺も戦った。

だけれども、たかひろは彼女は敵ではないと言い切った。

だから、肉体のないあの女に肉体を与えた。

いくら魔法が使えるとはいえ、何もないところから肉体を作り出すことは不可能。

遺伝子のほとんどは俺の遺伝子からの流用。

ある意味、娘みたいなものだ。

だから、反発もするし生意気を言う未亜も憎く思ったりはしない。

娘をたかひろに嫁に出したようなものだ。







お互い、この世界にとって異物みたいなもの。

それでも、なんとかやっていけるのはたかひろのおかげなんだろうな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日本に戻った異世界勇者と電脳少女が無双する話~無双というより無常識です 三枝 優 @7487sakuya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ