夢小説

中学3年になり数ヶ月。私は焦っている。友達が出来ない。帰りも1人、教室移動も1人。すっかり出遅れた。どうしよう。そんなことを毎日考えていた。



ある日、学校の帰り道、バス停の近くを歩いていると、何やら見覚えのある顔が。同じクラスの小森さんだ。私はちらっと彼女を見る。彼女が私の名を呼んで手を振っている。「河野さん〜」

私は「こんな所でどうしたの」と声をかけてみた。

小森「家に帰るの。私、普段はおばあちゃんの家から通っているから、週末だけ家に帰るんだ」

私「そうなんだ」

小森「うちね、お店やっているんだ。小さいレストランなんだけど、かよちゃんも今日来るんだよ。そうだ、良かったら河野さんも来ない?」

私は内心やった!と思いながら、興味なさそうな顔をして、「そうだね。真っ直ぐ帰ってもやることないし、行こうかな」と言った。

「かよちゃんて誰?」

小森「やだ、知らないの!同じクラスだよ」そんな事を話しながら、バスに揺られる。




彼女の家に着いた。こぢんまりとした小さなレストランで、入口は煉瓦の装飾がされていて、可愛らしい。中に入るとすでにかよちゃんと言う人も来ていた。

小森「かよちゃん、さっきバス停で河野さん見かけたから誘ったよ。良かったかな?」

かよ「うん。全然良いよ」




3人でお店の自慢料理を食べながら、いろいろな話をした。小森さんのお母さんが料理を運びながら「望のお友達ね。今日はありがとうね。仲良くしてやってね」と言っている。なかなか感じの良い小柄で華奢なお母さんだ。

受験の悩み、恋バナ、学校の話。あっという間に時間が過ぎ、私達はかなり仲良くなった。





私にはもう1人気になる人がいる。学年一の秀才。松田くん。彼は実は私の幼馴染だ。小学2年の時に同じマンションの3つ隣の部屋に引っ越してきてから何となく身近な存在になっていた。母親同士も仲が良い。気になるにはなるけど、好きと言う感じなのか、違う感情なのかよく分からない。曖昧な気分だ。勉強は出来るけど、少しだらしがない。けど、優しい。席が隣になった時は、彼のだらしなさが招いたのか、私の音楽の手提げの中に彼の鉛筆が沢山入っていた。多分落としたのだろう。しょうが無いので、学期終わりに私が纏めて家まで返しにいく。そんな事が何回もあった。私が病気で休んだ後のテストで、ひどい点を取って周りの人たちに笑われた時も、「河野は病気だったからしょうがないよな」と言って庇ってくれるような人だ。




夏が来た。茹だるような暑さの中、私達3人は地元の夏祭りを楽しみにしていた。

かよ「ねえ、明日の夜みんなでお祭り行かない?気晴らしにパッとしに」

私「良いねー。受験勉強ばかりじゃ行き詰まるよね。」

小森「行きたいね。じゃあ、私浴衣着たいな♡」

かよ「あ、私も浴衣着たい!」

私「私も着ようかな」

かよ「じゃあ、決まりね。、久しぶりにパァっとしますか!ついでにプールも行こうよ。行ってから、浴衣着てお祭りに行く。良い考えじゃない?」

小森「1日はっちゃけ(笑)悪くない」

松田くんお祭り来るかな?浴衣姿見てくれるかな?私はそんな事を考えていた。





☆今日みた夢を題材に小説風に書いてみました。夢はここで覚めたので、この先はどうなったのか分かりません(笑)









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