戦国最弱武将

皆さんはこの人物を知っているだろうか?私は歴史番組でこんな人がいるのだと興味を持った。

戦国時代の最強と言えば、織田信長かもしれない。しかしおだはおだでもおだ違い。信長と同じ年(1534年)生まれの小田氏治だ。


彼は戦国最弱大名だ。居城の小田城を9回も落城させている。全敗だ。しかし、取り返すのは得意だったらしく、不死鳥のように見事に返り咲く。しかしまた敵に奪われるの繰り返しだったらしい。普通、そんなに負けていたら、命が無くなると思うのだが、どういうわけか死なずに返り咲く。


彼の性格はとても良かったらしい。家臣や領民にとても慕われていたらしく、家臣とは良く酒盛りをして話をしコミュニケーションをとっていたらしい。領民も小田氏治以外の佐竹氏等の敵が領地をおさめるようになると、領地から逃げ出して隠れてしまい、氏治が城を取り返すと領地に戻ってきたそうだ。


藤原氏の流れをくみ、従兄弟が足利将軍第十二代とも言う関東の名門だったそうだが、最後はついに豊臣秀吉により、全領地を没収されてしまう。秀吉が小田原攻めをしている時に服従を表明していた佐竹氏を相手に小田城の奪還の戦をしていたらしい。また佐竹氏に城を取られていたみたいだ。その行いが、秀吉に対しての謀反だとされたので、会津に行った秀吉を慌てて追いかけて、謝罪した。命は助けられたものの、大名では無くなってしまった。


晩年は娘が結城秀康(徳川家康の息子)の側室になっていたので、秀康の客分として過ごしていた。秀康が国替えで越前に変わった時も、ついて行ったそうだ。そこで亡くなるまで穏やかに過ごした。今まで戦って負けたどの敵よりも長生きしたらしい。


最強とかカリスマ性がある武将が人気があり注目を集めるが、氏治はなんだか人間臭くて良い。殺伐とした戦国時代にちょっと微笑ましく思える。こういう人、私はキライじゃない。

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