第三百四十二話 協力者と合流する時
「了解、直ぐに行うよ」
明帝はそう告げると戦艦の機器を操作し異星連合と交戦している兵器の外見を内部のモニターに表示する。
するとその外見を見たアデルは
「あの兵器、僕達の協力者の物です」
と発言し、交戦しているのがアデルの協力者である事が判明する。
「やはりアデル君の協力者が交戦していたんだね、で、戦況はどっちが優勢なの?」
「この戦力の分散状況を見る限り、アデル君の協力者の方が優勢な様ですね」
ミスティがアデルの協力者と異星連合のどちらが優勢に断っているのかを問いかけると明帝はアデルの協力者が優勢である事を告げる。
「僕達の協力者が優勢に立っているんですね……でしたら!!」
「分かっているけどまずは彼等に接触する必要がある、アデル君、協力者達に呼びかけられる?」
「はい、此方の通信機を使えば可能です」
協力者が優勢に立っているという事実を知り、アデルは喜びの声を上げる。
そして直後に高御が協力者への接触を試みたいと告げるとアデルは躊躇う事無く通信機を取り出し、通信を入れ始める。
一方その様子を見た神楽は
「明帝、通信の鋤を突かれない様に此方からも攻撃を仕掛けておいた方が良さそうだね」
と明帝に確認する様に問いかけ、それを聞いた明帝も
「分かってるよ、既にロック済み」
と言って手元のスイッチを押す。
すると戦艦に装備されている機関銃が放たれ、異星連合の部隊を攻撃し始める。
一方アデルも手にした通信機から
「アデル様!?どうしてここに……その戦艦に乗っておられるのですか?」
という声が聞こえてくると
「ああ、君達が見つけてくれた砲台の破壊を目指す為にね!!」
「本当に地球の皆さんも来て下さったんですね……アデル様の信頼を得ているのは分かっていますがそれでもこうして対面出来るまでは……」
「積もる話は後にしましょう!!それよりも今は敵の迎撃を……」
「いえ、その軌道のまま自分達の戦艦の前に異星連合の機動兵器を引きつけて下さい」
兵士が一見すると与太話とも言える発言を始めるとパウが異星連合の部隊を迎撃する事を優先するように呼びかけようとするがその最中に神楽が割って兵士達に指示を送る。
「え?皆様の戦艦の前に敵を誘導しろと?一体何故……」
「疑問はあるかも知れないけど彼等は何も考えずに何かをしろと告げる人達じゃない、彼等の指示に従って!!」
兵士は指示に対して疑問を投げかけようとするがアデルが呼びかけた事により納得したのか行動を開始する。
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