第23話 統治計画の一環

 

 昔俺がまだ傭兵として遊んでいた時期、多数の民間軍事会社P M Cを支配下に置いたそう時間が経っていなかった時だ。そこで集めた軍事力。他国相手に戦争を仕掛けられる程の、戦車 戦闘機 無人機 核に至るまでの力を一部私物化していたのをこちら身引っ張ってきた。その中にも装甲輸送車、攻撃ヘリ、戦闘攻撃機、戦闘爆撃機、その中から乗り物を使うことはなかった。

 ヒロトが使う物は立体駐車場の一番最下層の吹き抜け部分のハッチから出て来る、

 直径十メートルはあるハッチが開いたその中からは白い装甲をした車だ。

 車体は少し長めでリムジンに近い前方に四つのタイヤに後方に二つのタイヤが取り付けられている。タイヤのホイールは黄金に輝いている、タイヤを覆うようにしてあるファインダーの前部分とライトの部分がボンネットから独立して左右対称に前に突き出している。


 白をベースに貴金属で装飾が施されたこの今まで見たこともない車は最高の素材で出来ている、ヒロトはこの車で街まで行こうとゆうのだ。

 理由は簡単。目立つためだ。

 純白の鎧や車があればさすがに目立つだろうとゆうヒロトの考え。冒険者の時は目立つ方が、いいだろうからだ。



 このままヒロトは鎧を着こむ。

 車内まで豪華な調度品が飾られている。

 いくら座っていても痛くならなさそうな、ふかふかの座席、少し小さめの冷蔵庫やシャンデリア付きの戦闘車両である。最高時速200キロ。

 様々なギミックが仕掛けられ武装がしまってある。

 高級車を運転席から操作するのはバトラーで在りこの地下基地の副執事のケネムル・R・ギネス。

 彼はセバスの部下である者の一人だ。体術に特化しており、その高身長から繰り出される跟落としは一溜まりもない。


「ヒロト様出立のご用意が出来ましたのでお乗りください」

「そうだな では行くぞ、オースト」


 未来の乗り物群に見とれていたオーストを呼び車内に乗り込む

 車を前に出し大型エレベターの上に乗せると徐々に上に上がって行く。


 何層にも階層がありいくつもの軍用車両や軍用機がある。総数およそ1,000,000以上の兵器がここに集結している。

 

 それらを見下ろし上に着いたことに気付く。

天井の分厚いハッチが重厚に開いていく。ゆっくりと開く様は何処か重々しさすら感じる。ハッチが完全に開きゆっくりと上昇するとある地点で上昇は止まった。

 後ろを見ると森の終りがある。

 辺りは薄暗く霧も出ている。不意に時計を見ると御前四時半を指していた。


 霧が立ち込める草原を軽快に駆ける、この車は見た目によらずオフロードで走ることが出来このような所も走行可能だ。

 少し遅れたがこの車の名前の紹介だ、名はドゥン=スタリオン、神話に出て来る馬の名前から取った物だ。スタリオンは今時速百二十キロで走行中だ、段々と速度が上がって行く


 

 確かに平地とは言え舗装された道路と比べるまでもなく凹凸があるこの平野。この平野を走行する事が可能としているのは、ヒロト傘下に置いてある研究所の権威が考案した。衝撃吸収装置のおかげだろう。タイヤには一切の空気が入ってはいない。その為中には衝撃緩和剤の樹脂が入っており。まずパンクすることはない。それでもタイヤには幾らかの揺れが生じるその為普通にボルトで止めると緩みが早くなる。そこでボルトには飛行機にも再送されている隣のボルト同士で互いに閉め合う機構セーフティーワイヤーをエンジン周りタイヤ、重要機関に施してある。

 

 この車にはいくつかの防衛装置が取り付けられているのでそちらにもそれらの方式が取り入れられている。

 しかし広い平野だここらでの戦いは面白そうだ・・・あれは

草原の中にある村から黒煙が上がっているのに気づく


「あれは何をやっているんだ?」


 遠目からでもヒロトの目で在れば見える

 鎧を着た男たちがその村の村人と思われる者たちを追いかけ襲って村の中心に集めていた


「あれは、きっと襲撃ですね。強奪や強制的な徴兵、一種の民族浄化かもしれません、真意はわかりませんが」


 透き通るような声そう答えたのは今もスタリオンを運転するギネスだ。


「どうしますか?助けに行かれますか?」


 ヒロトは考える、この村の者たちを助けても特にメリットはないだろう、だが自分の進むべき道が人を救うことならばせねばなるまい。何方にしろ、この後何所かの種族のコロニーを統治下にしようと考えていたので、計画が前倒しになると考えればお得かもしれないし情報も欲しい。

 オーストの意見も聴こうと思いそちらの方に向くと、俺が何を聴こうか既にわかっているようである。


「一護衛としてはあまり危険な場所へ行かせるわけにはいかないのですが、私が見る限り対処可能と判断します」


「ありがとう、ギネス俺たちは情報が欲しいあの村へ向かってくれ」

「畏まりました」


 オーストも納得しているようで目を閉じ満足げな顔で頷いていた・・・

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