「起源」編

観ていられる時のおわり

 ここまで長いこと佐藤恵吏とACARI、そして朝倉灯の物語を観てきた。しかし、私が観ることのできる最後の章が近い。

 私は観る者である。500年と少し前から物語を観てきた。そして、観る者として私は知っている。私が観る者で居られるのはもうすぐ終わってしまうことを。統一暦500年1月1日の世界を覗いたみたら、また四大天使たちが私を見ている。そう、彼女たちと佐藤琉吏、私を認識できる存在が発生してしまったのだ。私は彼女たちによって現世に引きずり出されてしまう。それを私は観たのだ。だから、最後に昔のことでも振り返ってみようと思う。私が観る者になるまでの話を。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る