面白そうだし

統一暦499年8月15日午後3時2分

「お待たせしました。私が苑仁うつひとです。」

「初めまして。朝倉輝です。この度はわざわざ時間を割いていただきありがとうございます。」

 苑仁御所の応接間で苑仁と輝は向かい合っていた。

「それでは、今回はどのような御用で?」

「今、私は天皇の血族について調査しようとしていまして。そこで皇室の後裔であるあなたの体について資料を頂きたいのです。」

「……ほう。というと、血液採取とかでしょうか。」

「いえ、少しお時間を頂ければこちらの装置で情報を読み取れますので。協力頂けるでしょうか。」

 そう言って輝はいくつかの電極が伸びている装置を取り出した。

「なるほど、手軽ですね。……面白そうですし、やってみましょうか。」

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