第28話

「ちらない天井でしゅ……」


 うにゅー。

 おはようございます。

僕、どうやらおねむしていたようです。

しゃかしゃかの途中から記憶ないです。

ぐっすり、お昼寝です。

 夜中むにゃむにゃされたから眠かったのかもしれません。

 起きたらいつものお布団でした。

さっきのは記憶さんがとりあえず言っておきなさいって。

知らない天井でも、ぴょん太がいれば寂しくないです!


 お部屋には今、僕とぴょん太だけです。

エリーナはいません。

僕が寝てる時は何時もいないです。


「ぴょん太ー。おはようでしゅ」


 ぴょん太のふわふわの体をギュッとします。


「ぴょん太もねむねむしたでしゅか?」


 エリーナはぴょん太はぬいぐるみ種だから、おねむもごはんもいらないって言ってました。

でも、お昼寝はしてるかもしれないので、こっそり聞いてみます。


『私はずっと主人様を見てましたよ』

「う?」


 お声が聞こえたよ?

でも、僕とぴょん太しかいないですよ?


「う? だれかいるでしゅかー?

 ないない中でしゅかー?」


 たまに隠れんぼしてる人を見るので、その人か聞いてみます。

お返事はなかったです。

隠れんぼ中だからかな?


「うー。お返事出来ないでしゅかー」

『ああ、すみません。まだまだ安定してなくて。波長がなかなか……』

「どこにいるでしゅかー?」

『主人様の腕の中です』

「うゆ?」


 僕の腕の中にはぴょん太しかいません。

それに僕はあるじさまってひとじゃないので、違う人のことだと思います。


「あるじしゃまー。どこいりゅでしゅー?」

『主人様はユーリ様の事ですよ』


 ユーリは僕のお名前と一緒です。

僕と一緒!ほわわわー!

 これはお会いしなければなりません!

 ふんむー!

どんな人ですかねー?どきどきします。


『主人様。私はピョンタです』

「ふぉっ!」


 ぴょん太のお名前も一緒ですか!?

 ふおぉー!!

 すごい偶然もあるんですね!

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