第一節7終項「第四龍礁」

 進路相談と打ち上げの翌日、あいつのことだから、今回もまたギリギリになって、曖昧な返事を持ってくるのだろうと踏んでいたタロンゾの意に反し、突然部屋をティムズが訪れ、明確に『やります』と言ってきたのにはタロンゾも面食らった。


 しかしティムズもまた、部屋を去ろうした際にタロンゾが『昨夜は楽しんだか?』と訊いてきたのには面食らった。どういう訳か知らないが昨夜の酒場での一件はタロンゾの耳にも入っていたらしい。やべえ。すごい悪口を言ってた気がする…。


 しかしタロンゾはそれ以上の事を言わず、扉に手を掛けたまま固まっているティムズを一瞥すると、背を向けて窓の方を見て、一言ぽつりと「まあ、頑張れよ」と呟いただけだった。

 ティムズはタロンゾの背中に一礼し、部屋を去る。


 そこから各種手続きや認証を経て、ティムズ自身はこれまで家庭環境故に殆どしたことのなかった長旅の準備に追われる。押入れの奥から、数年前に他界していた祖父の遺品であるカビ臭い旅装を引っ張りだし、着てみる。


 記憶ではもっと背が高かったはずの祖父の旅衣だったが、現在のティムズはもう祖父より背が高くなっていて、思ったよりも窮屈だった。


 おかしいところはないか、とその姿を祖母に見て貰ったところで、祖父の姿を思い出したイーケがまた泣き出したのには流石に少し参った。


 防雨用の重厚な造りのハットもあったが、祖父の趣味…数十年前に流行したデザインのもので、現代では「ダサっ!』と言われかねないような代物だったので、今回の旅装からは外そうとしたが、祖母曰く、どこかの地方の有名な霊牛の革を使った高級品だ、機能で困ることはないから、と説得され、渋々使う事にした。

 

 準備と手続きに二週間を要し、その間に卒業を終えた五百五期生達はそれぞれの新たな生活へと巣立っていった。


 あれからジョシュとは会えなかった。央都で騎士団員としての拝命式を受けたあと、早速北部の辺境地帯の守備隊へと送られたらしい。


 ティムズは準備と並行し、龍礁、に対する情報を集めて、これから向かう先の『予習』にも取り組んでいた。あれよと言う間に配属が決定したものの、冷静に考えたら流石に勤務先の事はもう少し知っておかなければ問題だろう、と思い立ち学院内部の皇立図書館に足しげく通い、文献を漁ろうとしたが、龍に関するものはあまり多くなく、記述があったとしても、その殆どが創作の中のイメージによる描写に留まっており、役に立つと思える情報は仕入れられなかった。


 ただ、図書院地下区画に在る、300年以上前の禁書等を多く収めている閉架区ならば当時まだ多く生息していた龍種について詳しく記してある、という話は耳にした。

 しかし禁書、と呼ばれるだけあって、閲覧には相応の資格が必要、との事で一介の学術院生に過ぎないティムズには手が出せず、仮に閲覧資格がある教導級の人間を介して閲覧申請をしたとしても、それが受理されるのは、悪ければ数週間を要する可能性がある、という事も判明し、この点については諦めざるを得なかった。


 そんな中、ティムズは、法皇庁の職員で龍礁に携わった事があるという男の話を人伝に聞き、何人かを経由して連絡を取って、その男から話を聞ける事となり、準備に追われている最中、面会する約束を取り付ける事ができると、早速央都まで出向いて、法皇庁近くの喫茶店で男を待っていた。


 ―――――――――――――――――

 ファスリアの首都であり、最高権力が集中する法王庁を擁するファスリア央都。

 その都心部…に相応しい、上品で小洒落た店内の壁に掛かっていた時計が、約束の時間を告げたと同時に、丁度若い男が入ってきて、ティムズに声を掛ける。


「やーやー、久しぶりだねえ!大きくなっちゃってまあ!」


 挨拶をしようと立ち上がったティムズに、予想外の言葉を放つ男に大いに困惑する。


「えっ、いやあの…失礼ですが、初対面ではないでしょうか…?」


「そうだっけ?これは失礼……僕はマーサ=レドスタン。所属は法皇庁隷下の……ま、それは良いか。とりあえず宜しく宜しく」


 飄々と笑いながら、レドスタンがティムズに手を差し出し、ティムズもそれを受けて握手を交わす。


「御足労痛み入ります。急な申し出を受けて頂き、感謝しております。自分は……」


 一見、自分とそう変わらない年代であろうレドスタンに対して、出来るだけ畏まった丁寧な言い回しで礼を告げる。しょっぱなの一言が余りにも適当すぎて、ティムズの本能が『このひと、信用しちゃダメ!』と警告を発したせいだった。


「ああ、堅苦しい挨拶は抜きだよ、僕だってまだ若いんだ、ほらほら座って」


 ティムズの挨拶を遮り、対面の席に座るなり、今度は給仕の女性を振り返り声を掛けるレドスタン。

「おねーさん!人参のタルトを2つ!砂糖は半分ね!」


「いやあ、この店のタルトは絶品だよ。僕は特に人参を使ったものが好物でね。週に一度は訪れないとストレスが溜まって仕方がないんだ。そして遠路遥々やってきてくれた客人である君にも味わって貰うのが礼儀、と思ってねえ、待ち合わせにこの店を選んだ、って訳さ」


 饒舌に語るレドスタンに、ティムズは口を挟めず、ただ彼の会話の間が途切れるのをひたすら待っていた。しかしそれは叶わず、結局レドスタンの方から本題を切り出され、ティムズはそれに応えるしかなかった。


「さて、君は龍礁で働くことになった、だから話を聞きたい、そういう事だよね?」


 ティムズはこんな浅薄な態度の人間から有益な情報が得られるのだろうか、訝しく思わずにはいられず、声のトーンが若干落ちる。


「はいそうです…」


「そして自分でも調べようとして書物を漁ってみたが、龍に関する記述は少なく、重要な情報を記してあるだろうものは皇立図書院の禁書閉架区の蔵書だけ。にっちもさっちも行かなくなり、必死に龍礁に関する知識を持っている人間を探し、僕に辿り着いた…こんなとこかな」


 ティムズがここに至る経緯を完全に言い当てられて、少しドキっとして、レドスタンの顔をまじまじと見る。軽薄極まりない表情と態度だが、眼は笑っていない気がした。


「いいねえ!そういう能動的な姿勢は好感が持てるよ!若者はこうあるべきだね!」


 レドスタンが嬉しそうに叫び、店内にまばらに居た他の客たちが二人の席を見る。ティムズは最初よりずっと困惑していた。この人物の個性が全く読めない。そしてまたすぐにレドスタンは理知的な口調に戻り、その理由の口述を始めた。


「ま、それも当然だ。曲がりなりにも国の根幹を成すエネルギー事業の一環だしね」


「関連する情報は軍事機密に等しい扱いを受けている。一般に流通するような書物

 では目ぼしい情報は見つけられないのも当たり前かな」

 

 頭は確かに良いのかも知れないが、テンションの上下の振れ幅が尋常ではない。

 初めて会うタイプの人種に、ティムズは完全にペースを握られるが、どうにか彼に会いに来た目的を達成しようと、気を取り直し、口を開く。


「え、ええ…仰る通りです。それで…それですね」


「貴兄に教えて頂きたいのは、龍礁では実際にどういう業務が行われていて、どういう技能が求められるなどの基礎知識などの…」


 これ以上レドスタンに邪魔されまいと、一息に知りたい事を矢継ぎ早に繰り出そうとしたティムズを、レドスタンは掌を上げて制する。


「まあまあ、いやあ、そんな気構えなくても大丈夫。確かに僕は一時期、龍礁に身を置いていたけど、判らない事だらけだったしね」


「色々と訊きたい、知りたいと焦るのも判るけど、君はまだ若いし、大丈夫!」


「いえ、だからですね、俺が知りたいのは」


「大丈夫だよ!君が心配するような事は取るに足らない事だから」


 『大丈夫』を繰り返すレドスタンにティムズは苛立ちを隠せなくなってきた。

 そんなティムズの様子を見て、レドスタンの口調が少し穏やかになる。


「……本当に大丈夫だよ。あそこでは僕達が持ち得る知識なんて露に等しい。僕も君のように事前に出来るだけ知識を持って当たろうとしたけど、そんなものは初日に吹き飛んでしまった」


「中途半端な知識の鎖と常識に縛られた考えでは身動きなんてできやしない。いっそ何も知らずに飛び込んでしまった方が、より多くの事を吸収して、正しい選択をできる事もある…僕からのアドバイスはこれだけかな」



「…………」


 レドスタンの言葉の意味を捉えようと必死に頭を巡らすティムズ。

 一聞すると良い事を言っているような言い回しだったが、つまり、てめーに教える事はねえ、と言われているにも等しかった。


「あ…あの……あのお…」


 困惑しっぱなしのティムズに言いたい事だけを告げ、レドスタンが立ち上がる。


「さて!こんなもんだ!龍礁はファスリアにとっても重要なものだから

 君もしっかり働いて国に貢献してくれたまえ!」


「ええっ!?ちょっと、レドスタンさん!?もう!?」


 もう帰るんすか、と口に出かけ、立ち上がろうとして中腰になったティムズを尻目にレドスタンはさっさと外衣を羽織ると、身を翻して背を向けていた。


「こう見えても僕は結構忙しいんだな!話せて楽しかったよ!……ええと…」


 出口に足早に歩きながら、背中で語るレドスタンだったが、途中でぴたっ、と振り返り、きょとんとした表情でティムズを見つめた。


 どういう事かすぐに把握したティムズが、がっくりと項垂れながら、本来なら最初に言うべきだった名を、最後に告げる。


「……ティムズ、イーストオウルです……」


「イーストオウルくん!それではまた機会があれば!」


 レドスタンがにっこりと笑い、コートをばっさー、と翻して、格好よく…颯爽と店を出ていった。



「……なんだあの人、訳判んねえ…」


 嵐のような一時に打ちのめされ、茫然と席に座っていたたティムズのもとに、給仕の女性がやってきて、事務的な口調で何かを置き、ティムズがそれを見下ろす。


「ご注文の人参のタルト、砂糖控え目です」


 当然二人分だ。


 何もかも無茶苦茶だ。

 でも仕方がないのでティムズは二つとも平らげてやった。


 確かにとても美味しかった。



 ――――――――



 龍礁勤務に対する用意は完璧と言うには程遠いものだったが、レドスタンの言葉通り、知らないことは知らないまま、あとは現場でなんとかしてやろう、と、半ばやけくそになっていたティムズは、それ以上はもう情報を得ようとせず、実際に現地へと向かう準備に専念する事にする。


 大陸を半分近く横断する長旅になる予定だった。

 移動手段の確保、滞在先の手配…旅に不可欠な雑多な手続きを取るだけでも相当の時間を食う事をこの時初めて知ったティムズは、龍礁について調べるどころではなくなっていた。逆に言えばその事を気にしていたら旅程の手配にかける時間が足りなくなっていただろう。気にすることは他にも山ほどあった。特に一番懸念していたのは、一人残されるイーケの生活のその後についてだった。


 福祉に関する手続きは、旅の手配よりもずっと複雑なもので、役所に何度も通わなければならないものだった。役所ならではの事務的、且つ遅々とした仕事にも影響を受け、提出したはずの申請書に不備があると突き返された時には、受付のおばちゃんに、意味がないと思いつつも、思わず声を荒げてしまった。


「この書式はわっかりにくいんすよ!!日付の記入位置おかしいでしょこれ!!」



 ―――――――――――



 ……そうこうしている間に、ティムズもファスリアを旅立つ日の朝が来た。

 居宅の玄関で、ティムズを見送るために無理して立ち上がってきたイーケが最期まで保護者らしい振る舞いでティムズに声を掛けている。


「忘れ物はない?朝御飯はあれで足りた?これも持っていきな、途中でお食べ」


 包みに包んだサンドイッチを無理やりティムズの鞄にねじ込もうとするイーケを、一旦は制しようとしたが、こういうやりとりも暫くないな、と思い直し、ティムズは素直に受ける事にする。


「ありがと」


 鞄にサンドイッチが収まり、ティムズは祖母に今後の事を改めて伝える。


「……じゃあ、俺はもう行くけど……もう数日したらこの家に人が来て、ばあちゃんを助けてくれるように手配してあるから…色々と家事もしてもらえるよ」

「それに、それでも無理が来るようなら…施設に入る費用も足りると思う」


「人を雇うのだってお金が要るんだろう?いいのかい?お前だって色々と自分の物を買ったりもしたいんじゃ……」


 結局、上から下まで祖父の地味なお古、で旅装を揃えたティムズの姿を見て、イーケも気になりだしていた。確かに祖父のものは上等品だったが、最近の流行りではない事はイーケも承知していたが、なんだかんだでティムズはこの堅実で実用的な祖父のかつての愛用品だった旅衣を気に入り出していた。


「大丈夫大丈夫、それじゃあ……」


 何か伝え忘れた事はないか、と思索し、言葉に詰まるティムズに、イーケは優しく笑みを浮かべ、孫…と、いうよりも、息子、へ言葉を掛けた。


「行ってらっしゃい、気張いや」


 イーケの思わずかどうかの、彼女の出身地方の方言で励まされティムズは笑う。

 本当の本心からの言葉、はきっとそういうものだろう。


 それに応えるため、ティムズも思った事を若者らしい雑な表現で、浮かんだままの軽口で応えてやった。


「行ってくる、帰ってくるまでは死ぬなよ」



――――――――――



 ファスリア南部の港湾都市、黒都から船に乗船し、龍礁直近の港までの船旅。そこから徒歩、馬車の乗り継ぎを繰り返し、大きな河を渡り、ティムズの旅は続いていた。


 本来ならば一週間程で到着できるはずだったが、一か月前に東部全域を襲った嵐の影響で、主な街道は土砂崩れなどの被害を受けており、平時では地元の人間が林業や狩猟に使う程度の古い山道などを縫う様にして迂回しなければならなかった。


 特に馬車での旅はティムズのまだ短い人生の中でも最悪の体験だった。

 悪路を走る度にガタガタと揺れ、乗り物酔いを初体験したティムズは2回ほど嘔吐してしまっていた。お世辞にも上等とは言えない馬車用の客車の中で、まるで箱に放り込まれた玉の様に振り回され、身体のあちこちに打撲も受けている。


 一方で馬車を操る若い御者はこんな事は日常茶飯事だ、と言った様子で、ことあるごとに冗談を飛ばし、低俗な話をして、ティムズの気分に追い打ちをかけようとしていた。悪気はないのは判っていても、いい加減に黙れこの野郎、と何度も口にしたくなっていたが、口から出るのは死にかけの病人の様な呻き声ばかりだったし、

 実際にようやく何か口から飛び出た、と思ったらそれは吐瀉物であって、それもまた御者が慣れた手つきでそれを後始末してくれていたため、それ以降この馬車に対する不満はぐっと飲みこむことに決めていた。




 ファスリアを経ってから10日目、いや11日目…日にちすら、もしかしたら昼夜すら判別できない程に消耗し尽くした瀕死のティムズに、唐突に御者席から明るい声で御者が彼を呼ぶ声が届く。


「おっ!あんちゃん!ちょっと出てきな!」


 ……ようやく着いたのか。目的地へ到着した喜びよりも、この箱――最早客車、と呼ぶつもりもなかった――の悪夢から解放されるという安堵感が勝ったティムズが、三度目の嘔吐を防ぐ為に口を手で塞ぎながら身を起こして、御者に応える。


「ああ、良かった…着いたんですね?マジで死にそう」


「んにゃ、それはまだもう少しだな」


「へぇっ!?」


 声が裏返り、その拍子に三度吐きそうになって、喉から不穏な音を上げたティムズが腕全体で口を押さえてぐっと堪える。声にこそ出来なかったが、馬車にも御者にも翻弄され続けた怒りの言葉はしっかりとティムズの目に浮かんでいた。


(じゃあなんで止めたんだよ!)


「まあま、良いから出てきなよ!」


 ふらふらと客車から降り、ぐわんぐわんする頭を抑えながらティムズが御者席に座っている男の方を見もせず、俯いたまま、文句染みた問い掛けをする。


「一体何なんすか……?」


 御者は身体を前方に向けたまま、横目で傍らのティムズを見やり、にっこりと笑って前方を指差す。


「…………」


 ティムズの眼に、広がる光景が一気に飛び込んできて、彼は思わず息を飲んだ。

 緩やかな丘の頂上から、遠大な景色が広がっているのが見えた。

 広大な青空、そこに白い絵の具を垂らしたような雲が高空に滲み、台地には無限に続いているかのように思える森林。その中を大小様々丘陵部がうねり、遠方には大陸を東西に横断しているカレッドレイト山脈の東端の山々が連なっている。

「……あんちゃんみたいなヤツを何度も送ってきてるんだけどさ、ここからの景色は何度見てもいいもんなんだよなあ。そんじょそこらの値が張る絵画なんかよりよっぽどいいだろ?これ」


「………」


 御者の言葉は聞こえていたが、相槌も打たず、ティムズは眼前の景色をただ見つめていた。春特有の、まだ少し冷たく、強くもあるが季節の移り変わりと新しい息吹を孕んだ風が吹き抜けてティムズの頬を撫で、髪を躍らせる。


 どこまでも広がる緑と青の世界に、ティムズは胸に不思議な高揚感を抱き、心を満たしていた。ファスリアでの暮らしの中では感じた事のない新しい感情だった。


 この高揚感を表せるのは、子供でも判るような簡単な一つの言葉。


 …ティムズは、わくわくしていた。


 眼前に拡がる新天地の雄大さと、新しい暮らし、仕事へ対する期待と不安。様々な情報と感情が入り交じり、ティムズは自然と表情が綻び、笑みを浮かべていた。


 横目でその様子を見ていた御者が、恐らくこういう状況での彼の決め台詞であろう言葉を、満面の得意顔でティムズに告げる。


「ようこそ、第四龍礁へ!」





             第四龍礁テイマーズテイル

               第一節『第四龍礁』

                       了

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