言葉尻が気に食わない
カプチーノとペペロンチーノが言葉尻を捕らえ合い
後戻りの出来ないほどの諍いを続けていた
「本当にあなたは言葉尻を捕らえることに関しては天才的ですよね」
「それは、それはこちらの台詞だ、という私の発言をあらかじめ予期したうえで、それを加味しての発言なのですか?」
その頃、どこかの教会で
ステンドグラスの女神様はニヒルな冷笑を浮かべ
日光浴に勤しんでいた
腰痛持ちの神父は教会の備品の痛みに心を痛めていた
同じ頃、神様は居眠りをしていて、丁度ノンレム睡眠に突入した
また、辺りをうろつく物乞いが物欲しそうな物腰で
より貧しい物乞いに施しを与えていた
ある時一人の歴史家が
歴史の重大な間違いを発見したが
論争の煩わしさに公表を控えた
こうして歴史の重大な分岐点は
何事もなく過ぎ去っていった
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