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目次
４月の窓
この４月でない窓から外に出たのは
誰だ
蝶つがいは夢うつつ
窓枠は知らぬ存ぜぬで
鎧戸は老いさらばえて
昔語りに興じている
６月でない窓なら納得もいく
５月でない窓なら人情も感じよう
何故に４月でない窓からなのか
理由よりもまず
誰なんだ
９月でない窓なら見過ごすことも出来ただろう
７月でない窓なら気付くことすらなかっただろう
紋白蝶は夢うつつ
墓石は知らぬ存ぜぬで
銀杏の木は老いさらばえて
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