05 言葉遣いの間違いを指摘する意義
「04」の続き的側面を持った内容だが、基本的に別のものと考えてもらって構わない。私がこのサイトに出没するようになって三か月が経とうとしているが、既に結構な数の「言葉遣いの間違い」を指摘してきた。正直相当ウザイやつである。だが私だって理由も無くこんな不毛な真似をしているわけではない。
一応ことわっておくが、私は作品によって誤りを指摘する場合としない場合がある。細かいことを言うと長くなるので簡潔にまとめると、その語句が私の目から見て明らかに「ギャグ路線」で使用されており、かつ作品全体をみてもコメディ的な性格が比較的強そうな場合は、間違いを発見しても無視する場合がある。作者から「ギャグで言ってんだよ、そのくらい分かれよボケカス」と返されたらそれまでだからだ。実際には線引きが難しいことも多く、私も苦心するところではあるのだが。あともう一つは、そもそも間違いが多すぎる場合か。これはもうそもそもの文章力の問題なので、仕方ないものと割り切ることにしている(多分そういう人は長続きしないし)。
で、そうでない作品を書かれている方については、私の気分次第で指摘をさせていただく場合がある。その中で特に多かったのが、「確信犯」という言葉だ。ご存じの方も多かろうが、この言葉は本来、次のような意味で用いられる。
「世間一般で犯罪とされる行いを、何らかの理由でもって〝悪いことではない〟と確信して行うこと」
ところが現在では専ら、
「本当は悪いとわかりつつも行ってしまう罪」
の意味、言い換えれば「故意犯」の意味で使われてしまっている。完全に意味が逆転してしまっているのだ。はっきり言って驚愕するレベルの誤用なのだが、おかしなことにこれが普通のこととして罷り通っているのが現状である(権威ある辞書にもその用法が掲載されるようになったのも困った話だ)。知らなかった、という人は、まぁ仕方ない。そのように教わってしまったのだから、その方の責任にばかりするわけにもいかないだろう。
問題は間違っていると知っているくせに、「もう別にいいじゃん、皆その意味で使ってるんだから。お前うざすぎ、大人になれw」みたいな煽りを平気でしでかす連中である。こういう方々は、自分がどれだけ恐ろしい罪を犯しているかに無頓着なのであろう。確かに言葉というものは、時代と共に移り変わっていくものである。昔の偉いヒトだってそう言っている。しかしそれを際限無く許してしまうとどうなるか――「忘れられてはならない事実が闇に葬られる」という事態が発生する引き金となってしまうのである(実を言うとこの件に関する「爆弾」を、「01」に仕込んだ。分かる人にしか分からないようにごまかしてある)。
間違っていてもなぁなぁで済ませてしまうというのは美徳のように感じることもあるが、時としてとてつもない弊害をもたらす。あまり大きな声では言えないが――この度この典型とも言える事態が発生している。そう、コ〇ナ騒ぎだ。より具体的に言うとマ〇ク着用の問題だ。「もう別にいいじゃん。大してマスクに効果ない(※)って知ってるけど、メンドクサイしさ。マスク意味無いって言い張り続けるの、馬鹿みたいだよ?」――こんな意見を耳にされた方はおいでではないだろうか。「ス〇イホーム」の圧力についても同様のことが言える。結果何がもたらされたか――尋常じゃない経済被害と、それに伴う自殺者増であることは言うまでもあるまい。
私たちは生きている限り、罪を犯さざるを得ない。しかしそのことに自覚的であり、注意をし続けることは可能である――無自覚に罪に加担し、それに気づかぬまま過ごすことは、お互いにしたくないものだなぁと、しみじみ思う今日この頃である。
(バッシング来たら消します。言論弾圧コワイコワイ☆)
(※)
全く効果がないとは言っていない。しかし冷静になってみてほしい。「小学校の理科レベル」の知識でも、あんなザルみたいなマスクでウィルスが防げるわけがないことは理解できそうなものである。「うつさない為」なんてのも屁理屈同然だ。医者がマスクするのは(色んな意味で)常にリスクに晒されているからなのは分かりますよね? なお世に出回っている「マスクの効果を実証する実験」は完全に噴飯モノの内容なので鵜呑みにしないこと。あとこれまで一貫して「マスクに感染症予防の効果があるというエビデンスは(今のところ)無い」と主張してきたWHOがこの度手の平を返したかのように「(感染拡大地域での)マスク着用」を推奨しはじめたのは記憶に新しいが、高度に政治的な問題が背後に絡んでいるのは推して知るべしであろう。
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