2021/1/27 真夜中に吐き出したい深雪



2021/1/27 真夜中に吐き出したい深雪






喉の奥なのか

心臓の裏側なのか

場所は本当はどこだっていい

本当はどこにも存在していないところに

ずっと渦巻いている

ずっと何かに苛立っている

ずっと何かを許せないでいる

ずっと何かしらの遣る瀬無さがある

そんなものたちが

ずっと身体の奥の方で渦巻いている



寝しなにそれが酷くなって

頭の中にそれが充満して

蓄積され続けたいろいろが

鋭くて鈍い、激しい感情になって

喉元に迫ってきて

今にも口から

凶器となった、狂気と言葉が

どろっとした感触で

溢れ出てきそうだ



何かのために必死に抗って

人らしくいようと努めた

けれどそれは取り繕っていただけか



澄み切った冬の空に浮かぶ満月のような月

肌をぴりりと冷やすくらい澄んだ柔い風

布団に丸まり穏やかそうに眠っている猫

甘えたい声で鳴いてこちらへ寄ってくる猫

静かで穏やかで、澄んでいて、あたたかい

そんなこの小さな世界なら

身体の中に巣食う狂気のような赦せなさも

浄化されて

冬空のもとゆっくり吐き出した白い息になって

そのまま冬空の上へともくもく昇っていって

そこでまた浄化されて

真っ白な美しい雪となって

ふわふわ舞い散って

美しくて穢れているこの広い世界が

真っ白に染まってしまえばいいのになぁ














...❄︎...❄︎...❄︎...


追加、つらつら書くだけのつもりが

詩のようになれた気がしたので

前半を握り締めたナイフ〜狂気雪〜

後半を雨の音色〜真白雪〜

として修正入れて公開してみました。










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