ああいう作品って、楽しいけどさ、確かに違和感あるよね
- ★★★ Excellent!!!
あなたはチート能力を得て異世界転移したら何をする?
本当に、その身を犠牲にして世界を救う? 辛い旅に出る? 死ぬかもしれない戦いに、身を投じるの?
異世界に好きな子が出来て、その子が振り向いてくれなかったら? そのまま諦める? 誰かがその子と一緒になるのを見守る?
道で肩がぶつかり、相手が謝らなかったら? 飲み屋で隣の席がうるさかったら? 注意してうるせぇと言われたら、どうする?
正直、いい人でいられる自信がない。
だって、神が気まぐれに与えてくれた力が凄ければ、人はおごり高ぶり、他者を傷つける事をなんとも思わなくなると思うから。
人はやっぱり、悲しみを知り、痛みを知り、誰かの為に得た力だから人の為に振るう事が出来る。
そういうチート授かり作品、確かに面白いけど違和感あるよね? と思っている人、なんか違うんじゃないかなと思っている人、勇者は心優しいとは限らないだろ? って思っている人。
藤田宗磨さんの『遙か闇なる世界』を読んで見てほしい。