第104話 終わりの始まり、始まりの終わり・・切ない想い

「あれ?そう言えばアーシュさんは?ワン?」わん子


かちゃり・・静かに隣の部屋の扉が開く

「あ!アーシュさん!無事でしたワン!」わん子 

わん子はアーシュさんも無事で安心したワン


あ!

やば!!抱き合う(しかもエイルさん半裸状態☆)

リアンさんとエイルさんを見たら嫉妬のあまり 

怒り狂って・・この家はおろか

森を炎の魔法で燃やしちゃうかもワンワン


…と・・あれアーシュさん 

静かな悟りでも開いたような穏やかな表情で

二人を見てます・・ワン 


「大丈夫か・・きっとまだ怪我が治ってないか 頭をうったのかも☆ワン」わん子


静かにアーシュは心の中で思い起していた

アーシュは時間の旅で見た 未来の自分を思い出していたのだ


あの未来の自分は 俺は・・エイルに リアンの元に行けと言った

瞳を閉じて 深く息を吸う

そして、ため息・・


いや、あの時 未来のエイルは泣きながら俺を

まっすぐに未来の俺を見つめていた。


「おい・・リアン・・」声をかけるアーシュ

「ん!なんだい? 」


「・・おいで、レグルス」アーシュが呼ぶ


隣の部屋から現れたのは

まだ4歳前後の小さな女の子のケンタウロス

綺麗な銀色の髪をしている


「その子・・?」リアン


「忘れたのか?お前が戦いで腕を失った時ほとんどの味方の兵士が全滅した戦い

その戦いで お前の傍にいた白銀の髪のケンタウロスの女戦士」


「何故?君があの戦いの事を知っている? レグルスの事まで 何故?」

リアンさんは まるで射るような、真剣な眼差しをアーシュさんに向けるワン!

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