第14話自分は何人いるの?

もちろん未来の日付のビデオもありそれも再生すると

これも、母親と父親だけの動画があり洋子は写ってはいなかった。


明日のビデオを再生してみた


それは・・・・


母親は、洋子を起こしに部屋に入り

洋子に「だいぶ良くなったね」と声をかけ


「今日はお父さんも休みだから一緒に朝ごはん食べましょうね」


と笑顔で語りかけていた。


怖くなった洋子は電源を落とし部屋に戻った


それと明日・・・・もしかしてビデオの通リになるのか??

それを考えると鳥肌が立った


翌日、嫌な予感は的中した。


「だいぶ良くなったね」


この言葉を聞いた瞬間軽いめまいを覚えたが

未来のビデオテープには、母親と父親だけの動画しかないので私は関係ないということ

そう思うと洋子は機転を利かせて全然関係のない会話を母親に投げかけた


「今日は〇〇スーパーの安売りで、キャベツ5万円で売り出しているよ」と・・・


母親は顔色一つ変えず


「今日はお父さんも休みだから一緒に朝ごはん食べましょうね」と返してきた。


やっぱりそうなんだ!!母親と父親はビデオテープの通り動いているんだ


朝食を食べ終わり部屋に戻り、色んなことを考えた。

隣の納戸にも行ってみたかったが軽い恐怖心で躊躇していた


納戸にあったビデオテープは来月までの日付しかなく、そのあとはどうなるんだろう

そして、一番肝心の話、私の両親はどうしてしまったんだろう。どこにいるんだろう

家から出ることもままならず、外部との連絡もできず、粗面楚歌の状態。

いったいどうすればいいのか??洋子は考えたが、やはり隣の納戸にしか答えはない

そう結論を出すと勇気を出して隣の納戸の扉を開けた。


電源のついたビデオの前に行き洋子は大きなため息をついた

そして明日のビデオテープを手に取り見ていた。

このビデオテープには明日の両親の行動が写っている・・・・


「洋子ちゃん」と後ろで声がした

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