歌を止めたのはいつだった?

いつだったかな

胸奥の小箱に 歌を入れ

ここから出てきちゃだめだよ

そう言って鍵を掛けたのは


いつだったかな

鍵は壊れ ふたも半開き

そこから絹糸のように

歌がこぼれ出してきたのは


いつだったかな

この喉を枯らすほどに

この胸を締め付けるほどに

あふれた歌が 私を満たしたのは


いつだったかな

歌える喜び楽しみと

歌えない悲しさ辛さの狭間

不安を抱え 揺れるようになったのは


いつだったかな

こんな思いを抱えるならば

迷うばかり 答えが出ないなら

もう歌を止めようと決めたのは


いつだったかな

胸奥の小箱に 歌を入れ

ここから出てきちゃだめだよ

そう言って再び鍵を掛けたのは

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