第14話 落ちた先には

「いたたたた......」


ここはどこだ?見たところ洞窟?か?でも壁には何か文字がある。なんでここに?


「みんな大丈夫か?」

「な、何よここー!」

「何とか大丈夫ですね」

「そういやグレアは?見当たらないんだが。」


吹き飛ばされたか?


「あ、やっと目覚めたのね。おーい。」


見上げると、穴の上で手を振っており、今にもジャンプする体制になっていた。

それまじ?


「受け止めてね、よいしょー」


グレアが、その体を空中に預けながらこちらに落ちてくる。

え?俺の方来てないか?


「ちょ、準備くらいさせ......」


50キロに押しつぶされる。


「なかなかいいクッションね」

「ぐぬぬ...、これはラッキースケベなのか...?にしても重い....」

「何よ失礼ね、これでも軽いはずなんだから」

「すまない重いから、早くどいてくれないか」

「きっと装備が重いのよ!私じゃないわよ!」


まぁ、これで全員集合できたわけだな。さてどうやって上に.....。


「おい、なんで下降りてきた。どうやって上上がんだ。」

「「「あ」」」

「馬鹿かお前!ロープかなんか垂らせば登れたじゃないか!」

「ま、まぁ。探索には私の力が必要でしょ?結果オーライになるかもよ?」

「結果オーライはな、終わってから言うもんだ。天然か、そんなのが可愛いのは10代なんだよ!」

「な、なんですって?!これでも22よ!まだみずみずしいわよ!」

「やかましいわ。いい加減しっかりしろよ!」


殴り合いの寸でのところで、ティアが止めに入る。

なんで俺たちの冒険は、頭が足りない展開ばかりなんだ。


「ふ、2人とも!あのゴリラはどこへ行ったんでしょう」

「確かに、見てないのか?」

「まぁまぁな怪我を負わせられてたから、洞窟の奥へ逃げていったわよ」

「あれで死なないのか、異世界やべぇな」


ブスッとして、グレアが答える。

しかし、見た感じ何かの文明が作った遺跡っぽいな。すげー中盤のダンジョンっぽいが、どうするか。もしかしたら宝もあるかもだし。でも俺も前世はゲームオタクだったんだ。心惹かれないわけが無い!


「上がれそうにもないし、ゴリラを追いかけよう。どっちに行った?」

「あっちよ」


薄暗く光通路を、グレアが指を指す。


「よし、みんな行くぞ!」

「ねぇ、なんでこの人ここの所慎重じゃなくなったのかしら」

「確かに、男の子ですからね。やはり冒険には憧れてたんではないでしょうか」

「まぁ、まだまだ子供だしね。」


後ろでなんか言われてる気がするが、今はそんなことどうでもいい!やっと異世界っぽいの来たじゃん!いいじゃん、すげーじゃん!


「早くしないと置いていくぞー!」

「機嫌直ってるわよあの人、なんて手のひらドリルなのかしら。」

「きっと初めての遺跡とかで、テンション上がってるのよ」

「何も無いといいのですが.....」


俺の冒険譚が今、始まるんだ!

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