命暦の大禍

古川暁

一、朔

姿形、人で在れど、その心人の道に非ず。


歴史には、決して名を刻まず裏で時の歯車を回す者がいる。

人はその者達を「草」と呼ぶ。

その者達は己の事を「忍」と呼んだ。


「忍」と偽す者、正心の道化であり、己の欲望など一寸も無い。

これ即ち、「忍」とは仁義忠信の権化である。

その心、時に情人をも斬り己を殺し味方を盾とし、守り抜く。


時に「草」は「花」を仰ぎ見、成りたがる。

「花」として歴史という地に爪を立て、散りゆく者もいる。


時は明暦。

再び「彼ら」により歴史が動く。


但し、その爪痕は歴史に刻まれる事は無い。

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