第29話 似たもの同士

はじめてすれ違いを感じた日


あの夜からずっとわだかまりを抱えていたこと


君を思うと言えなかったこと


打たれ弱く傷つくことも


ほんとうんざりするほど似たとこばっか




おもいあいすぎた僕らはきっと




もっと話せばよかったね


こんなに優しい人だと知ってたはずなのに



もっと聞いておけばよかったよ


辛くはないかい? 言葉なら持っていたのに





きっとずっと似たものだった僕らは


ようやく一つになれたんだと思う

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

言の葉の海 はるた。 @utahalu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ