第36話 鏡の独白
「あのひとが、ひどく悩んでいたことは知っています。親族だから「あのひと」というのはナンですが・・・。半日も鏡を見て過ごしたり、必死にネットを眺めたりしていました。事故の影響だろうと母は言っていましたが、母自身も
普段は本なんか読まなかったのに、本を何冊も買い込んで読み
テレビのニュースは必ずチェックしていましたね。ときにはイヤホンをつけて細大漏らさず聞いてもいましたよ。おかしいと言えばそう言えるのでしょうが、なんとも微妙で。
尋ねたことは何度かありましたが、いつも「なんでもない」って、そればかりで、私にも分かりません。親族といっても個人で、別ですからね」
(つづく)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます