腰痛剣士と肩凝り魔女

作者 一式鍵

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★★★ Excellent!!!

 タイトルからして分かるように、異世界ファンタジーと言っても流行りのものとはテイストが違う。主人公もヒロインも三十路。しかも主人公はひどい腰痛のせいで剣が抜けないという、なかなか攻めた(?)設定。

 物語を大きく動かすのはヒロインである「元」魔女、通称タナさん。彼女はどこまでも強い女性であり、彼女の言葉の熱量に、読者のわたしはただただ圧倒された。――と同時に、物語が進むにつれて主人公が主人公してくる。少年少女の物語とは一味も二味も違う二人の大人な関係性が味わい深い。

 登場人物たち一人ひとりが、「生きている」。だから単なる勧善懲悪ではないドラマが生まれ、読者は惹き込まれるのだと思う。



 たくさんの人に自信をもって薦められる名作だと思います。わたしがレビューするのは烏滸がましいですが、時間のある時に一気読みして欲しいです。