第375話 ナトリ兄弟
「何故、オレ達は
このような墓荒らしをしているのだ?
罰が当たるぞ!!」
「仕方がないだろう・・生きる為だ!
それに・・・奴らに歯向かうと
俺たちの命が 危ない・・・」
「・・・・・・・・・
そうだな・・
しかし何故?
このような破目になってしまったのか・」
彼らはナトリ兄弟といい
盗賊団首領シロダの末裔レギオンに仕える
ならず者達であった・・
彼らは不法を働き
親分であるレギオンの信頼を失い
勘当されてしまい・・王都の市街地で
盗みを働きながら 生計を立てていたが
ある日
ハイドの屋敷に 忍び込み
盗みを働こうとした所 捕らえられ
しばらく牢屋に閉じ込められていたが・・
彼らに忠誠を誓う事を条件に
解放される事になったが・・
汚い仕事 人が嫌がる仕事を
強制的に 強いられる事になった
彼らは、血を吐くような
汚れ仕事を強いられた為・・
組織から 抜け出せるように
何度も 掛け合うが
赦される事はなかった
しかし今回の任務を果たせば
彼らの解放を約束してくれた!
そのかわり 任務を途中で 放棄すれば
悪根の毒術の呪いによって
全身に毒がまわり 即死してしまうと
脅されていたのである
彼らが 命じられたことは
リムラ村の墓場を荒らし
他の村に繋がる境界線に
墓場から盗んだ棺桶を放置する事であった
今回のテロ行為は
人々を恐れさせる
目的があったのである!
実際 棺桶が 放置されてから
村人達は 怒り心頭になり
尋常の精神状態でいられなくなった
また近隣の村々の人々も
リムラ村に 気味悪がり
近づく事ができなくなっていた
◇
「誰が
このような事を!!」
ガンメル村長は
ヨーデルとともに
今回のリムラ村へのテロ行為に対して
すぐに報告を受けていたので
実行者であるナトリ兄弟は
すぐに捕らえられた
「俺たちは
脅されて やっただけだ!
俺たちは 悪くない!
どうか 赦してくれ!!!」
ナトリ兄弟は 叫び続け
王都の兵士達によって 連行されていった
しかし今回の事件で
リムラ村への風評被害は大きく
リムラ村 廃村化計画が
また一歩近づいたのである
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