第300話 『7大陸世界会議』

葵巫女が亡くなった次の日


スンツヴァル王都では

アダム皇帝による呼び掛けで

『7大陸世界会議』の準備がなされていた


世界会議開催は明日


議題は

『魔王ルシフェル復活』について


◆第Ⅰ大陸:大陸ピジョン代表

スンツヴァル王都 アダム皇帝

ギルデロイ王都 カール皇帝


◆第Ⅱ大陸:大陸エデン代表

ルエラ族 族長アロン 


◆第Ⅲ大陸:大陸ギホン代表

アーサー国代表代理 預言者アブラハ

(預言者アブラハは

アーサー国皇帝が失脚した為

新たな王が擁立されるまで代理として

アポリュオンとの戦いの前に

葵巫女より任命を受けていた)


◆第Ⅳ大陸:大陸アシュル

◆第Ⅴ大陸;大陸カイン

*この二つの大陸の国家は不参加


◆第Ⅵ大陸:陰府大陸サルディス代表

盗賊団首領シロダの末裔ゲルド


◆第Ⅶ大陸:伝説の大陸ワールド代表

「赤い星」元総督アポリュオン


各代表が集結する為に

アーサー国とギルデロイ王都が

密かに開発していたリヴァイ軍団長の

飛行船が用いられる事になっていた


飛行船は開発段階であったが

アポリュオンの妖精族の秘術が用いられ

1時間で1000キロの飛行ができ

僅か半日で各国の代表者が

集結する事が可能となった


◆◇


「ヨーデル市長よ!

世界会議の準備は進んでいるか?」


「はい!アダム皇帝


しかし7つの大陸の主要な

メンバーが集結できるとは 

前代未聞ですね!」


「ああ!

全て葵巫女様が

各国を影で支配してきた

「赤い星」組織を壊滅させ

我々を救って下さった!


しかも総裁アポリュオンは

初代巫女様の妹だというではないか!

2000年間、闇組織の

黒幕として暗躍していた人物が

今や我らの味方であるのだから

これは驚くべき出来事である!!

(これは本当に凄い事だ…

魔王の手下を改心させたのだから・・・

しかし巫女様の命を引き換えに・・)


アダム皇帝と

ヨーデル市長は巫女の死を口にする事を

あえて避けた・・全世界の人々が

葵巫女の壮絶な死と犠牲は

我々を救う為であることを

理解していたからである・・


「アダム皇帝!

それより気がかりな事が・・」


「ああ・・・今回不参加の

大陸アシュルと大陸カイン

二つの大陸の王都の調べはついたか?」


「ええ・・・アダム皇帝!

実は気になる事が...


「何だ?」

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