第289話 2000年長き呪いの解放
葵巫女とアポリュオンの戦いは
一見アポリュオンの勝利かに見えた
しかし葵巫女の十字架刑は
『最後の巫女』の宿命であり
神のご計画であった!
葵巫女はアポリュオンの
神魔具「赤星劔」を受け止め
巫女の涙によって
大地を聖められ
ワールドの世界のみ生育される
『神の命の実』をアポリュオンに
口づけをとおして
与える事に成功した!
『神の命の実』は
『魔王の呪い』を受け
悪の化身化したアポリュオンに対して
強い聖化作用が働く!!
『善悪の知識の木』の実を
食する前の初代巫女の妹
神の寵愛を受けていた頃の
アポリュオンに戻す事ができるのだ”
≪神はアポリュオンを
こよなく愛していた
時代の反逆者になり
数えきれない大罪を犯した者であり
『罪人の頭』であるアポリュオンを
決して忘れた事はない!!≫
2000年の長き歴史の中で
妖精族とアポリュオンの
絶えることのない戦いがあった
「赤い星」総裁として
時代を支配してきたが・・
実はアポリュオン自ら
人を堕落に誘い込んだ事は一度もなかった!
しかし自ら堕落し
神に反逆する事を選択した者達が
どの時代にも多く存在しており
アポリュオンを主として
崇め仕えていたのだ!
そしてアポリュオンは
部下達に悪根の力を授け
アーサー国をはじめ近隣の村々
7つの大陸の支配を委ねていた
ただ姉同様
神より召された巫女に対しては
強い嫉妬心が働き
彼らへの攻撃の手は緩めなかった
しかしついに
アポリュオンが破れる時が来た・・
アポリュオンは
体内に取り込んだ『神の命の実』が
自身を汚染させていた『魔王の呪い』を
浄化されていくことを感じた
『巫女よ!!!!!
貴様は!何という事をしてくれたのだ!!』
アポリュオンは苦しみ悶え
のた打ち回っていた・・
アポリュオンの全身に宿る
『2000年の魔の呪い』が
凄まじい奇音を発しながら
魔のオーラが体内から放出されていく・・・
私は姉を超える神の力を求め
魔王に次ぐ偉大な力
『永遠の命を』を手に出来たのに・・・
≪失われていくではないか。。≫
◆◇
人は生まれながらに
罪人である!
生まれて生育する中で
神を求めるか!
悪を求めるか!
それは人それぞれに
選択肢が任されている!
どちらを選ぶかは自由意志なのである!
しかし人は弱い者であり
妖精族の加護
神の助けがなければ
正しく歩みたくても歩めない弱さのある人種は
数多く存在する!
『人は誰もが
助けを必要とする存在である!
神なしの人生など
見せかけの人生であり
心の中の闇を隠して歩む
偽善者に過ぎないという事を!』
初代巫女が誕生して2000年
これまで数多くの巫女が誕生した
それは時代が混乱し・・
破滅に向かう危機的状況の時
神がこの世に遣わされたのだ!
人類に救いをもたらせる
『救世主なる存在』として!!
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