第269話 第2都市「ソドム」

バラク王が倒れると

王宮内の兵士や宮女達は

バラク王に起きた奇怪な出来事に

恐れを抱き、憔悴しきっていた


「葵巫女様が来て下さらなければ

私達は全員・・バラク王に・・」


バラク王自身が体験した

架空の幻想の世界は

その場にいた全員が体感する事ができた


その残虐非道な殺戮の光景が

見る者全ての実体験として

記憶に残っており


全員が一度は殺されていた運命にあった事を知り

驚愕し・・助かった事に

涙を流し・・救世主である葵巫女の周りに集まり

感謝の意を示すのであった


「あなた様は

私達の命の恩人です!

これまで悪根の影響で

我らは悪い夢を見ていたようです・・


しかし今我々は

完全に悪根の呪縛から

解放され・・この国が

アポリュオンによって支配され

大切な同胞ルエラ民族を

奴隷として虐待し続けた事を

深く悔いております・・


私達は彼らに謝罪したい!

これからどのような代償をも払うつもりです!

彼らが無事に大陸エデンに帰れるように

力を尽くしていきたい!


バラク王の側近の兵士達

そして王宮議会の議員や宮女達は

葵巫女に忠誠を誓った!


「葵巫女様

実は、アーサー国には

軍司令省総裁ゴモラが率いる重騎兵連隊

軽騎兵連隊と精鋭部隊が3万が

葵巫女様を討伐すべく王宮を離れ

アーサー国第2都市「ソドム」に陣を敷いています


第2都市「ソドム」には

ルエラ民族の8割が今尚

奴隷として捕らえられているのです!


総裁ゴモラは

「赤い星」アポリュオンの片腕であり

唯一アポリュオンの素顔を知っており

もっとも近しい側近!


そしてその残虐非道さは

女子供も容赦しない

冷酷非情な人物であります


総裁ゴモラを倒さなければ

ルエラ民族の奴隷解放が実現しません!


葵巫女様!

王都にはアーサー国の

主力部隊は2万がおります!

葵巫女様の軍隊として

加勢させてください!


「ありがとう!

あなたの名前は?」


「私は王宮兵士長

ロトと申します!」


「兵士長ロト

頼りにしてますよ!


しかし出来れば争いは最小限で

なるべく血を流さずに

ゴモラの3万の兵士を

悪根の呪縛から解放したい!


その為に第六の神災「太陽消滅」で

アーサー国全体を覆う

凶悪な悪根呪縛を打ち破りたい!


神がこのタイミングで

第3の神具『聖光の盃』を

私に与えてくださった!


人々はさらに大きな神の御業を

知る事になるでしょう!」

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