第268話 第4の神具『聖光の盃』③
バラク王は葵巫女の
聖光に触れて・・
これから起こる筈だった出来事が
架空の世界として
繰り広げられていった
バラク王自身・・・
人々を殺戮する自身の暴挙が
実際の体験として認識した
≪やめろ!
やめてくれ・・・
私は力が欲しかっただけだ!
野獣にはなりたくない!
何故私は・・・
自分の意志に反して
兵士隊や宮女達を襲い
彼らの血を啜るのだ!!
彼らに手をくだすな!
頼むから殺さないでくれ!
なぜ・・・止まらない
なぜ・・私は人を殺すのだ・・
やめろ・・やめろ・・やめろ・・≫
葵巫女の妖精術にかかり
実際『暗黒の盃』の「黒雫」を
口にした瞬間、起こる筈だった
バラク王は
架空の光景を見て
ひどく絶望し・・・廃人のようになった
「バラク王よ!
私が止めなければ
あなたが今見た光景は
現実のものになっていたのですよ!
悔い改めなさい!
自分の犯した罪
犯す筈だった罪の重さを
心から悔い改めるのです!!」
「あり・・ありがとう・・
巫女・・よ・・」
バラク王の精神は崩壊し
気を失ってしまった
しかし間に合って
本当に良かった
王宮内の惨劇は
葵巫女によって
食い止める事ができたのであった!!!
その時だ!
地に落ち砕けたはずの
『暗黒の盃』が突然光を放った!
何と!
アポリュオンの秘術で
魔具化されていた『暗黒の盃』が
本来のあるべき姿である神具『聖光の盃』に!!
アーサー国に眠る
神具がまさか・・アポリュオンによって
魔具として隠されていたとは!!
葵巫女は
第4の神具「聖光の盃』を入手する事ができた
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