第247話 巫女ヴェールの真価
「直に敵が襲ってきます!
急ぎ大陸エデンに出発しましょう!」
葵巫女が叫ぶと
夜中の2時
警備の為に配置された
族長アロンの従者達を連れ宿を出た
「葵巫女様
ここは危険です!
アポリュオンの配下の者達100名と
精鋭部隊1万人がすぐ近くまで来ております!
大陸エデンまでは
100年前まで使用されていた
地下通路を通り、港へ
船の用意もできています!
「ありがとう!
では族長アロン!
例の物を持ってきてください!」
「はっ!」
葵巫女は旅の間
他者に悟られないように
被り続けてきた初代巫女が愛用していた
巫女ヴェールを受け取った!
「これは・・凄い力が・・
巫女の力を凝縮する作用があると
聞いていましたが
ここまでとは・・
全盛期の初代巫女様の力に匹敵する
妖精王の神技を1度だけ
発動できるのですね!」
「左様です!
これから葵巫女様が
第2から第5までの聖典と神具を入手されたら
常に同様の力を発動できる筈です!
まだその段階ではありませんが
巫女ヴェールの特殊神具を使用すれば
巫女様の潜在能力に応じて
何倍にも増幅する事ができるのです!」
「すごい神具ですね・・
巫女ヴェールは
この世界の素材ではなく
恐らく・・・」
「ワールドの世界!」
「やはりこの世界の秩序を回復し
これから起こる
『世の終わりのカウントダウン』を回避する為に
再び行く必要があるようですね!
『ワールドの世界』へ!!
さぁ!!
まず目の前の敵の攻撃を回避し
一刻も早く大陸エデンへ
急ぎましょう!
そしてアーサー国で
囚われている神の民
ルエラ民族の奴隷解放を!!」
◆◇
かつて
スンツヴァル王都
MIKOハウスにおいて
葵巫女は「赤い星」組織の手下に
襲撃を受けた事があった
(1年前の出来事)
黒い鎧をまとった屈強の兵士達が
隊を組んでMIKOハウスを囲み始めた
「何!?
これはどういう事だ?幻か?」
「いいえ
これは現実の世界です!
あなたがの心を支配している悪根の闇の力
死を招き入れる息吹が吹き荒れています!
私には、非常に恐ろしい世界『死の門』が見えます!
私は神具琴ぶえを用いてあなた方の心を反射し
具体化しただけ!」
「うわぁ!!!!!
やめてくれ!
何て恐ろしい世界だ!
俺達は死にたくない!」
□◆◇ (回想)
今晩再び
大規模な防衛策が図られた!
葵巫女は神具「琴笛」を用い
「巫女ヴェール」を被り
強く祈った!
すると突然
激しい地震が起きて
地が大きく揺れた
地面が割け、幾つもあった
道が寸断され、敵の兵士達が通れなくなった
(全て現実のような幻であり
アーサー国重騎兵連隊
軽騎兵連隊と精鋭部隊は
味方同士の同士内が始まり
激しい混乱が生じ
1万の精鋭兵士達は地に倒れた)
しかしジキルとハイド
悪根の呪術者100人には通じず
巫女達の後を追いかけてきた
「この地下道を
我らが知らないとでも思ったか!
急げ!巫女を捕らえよ!!」
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