第240話 アーサー国の奴隷制度②

「何だと!

故郷である大陸エデンに礼拝を?

お前達は奴隷という身分を

分かっているのか?


お前達は怠け者だ!

怠け者なのだ!!


兵士長よ!」


「はっ!バラク王」


「これから煉瓦を作る藁を

これまでのようにこの民に与えてはならない!

自分で藁を集めに行かせよ!

そしてこれまで作っていた量の

煉瓦を作らせるのだ!

それを減らしてはならない!

彼らは怠け者だ!

怠け者なのだ!!!!


だから『私達の神に

礼拝をささげに行かせてください』と

言って叫んでいるのだ!

これからもっと過酷な労働を与えよ!」


≪ルエラ民族達は密かに

大陸エデンにいる

預言者アブラハに密書を送っていた≫


「族長アブラハ様!

このままでは我らルエラ民族は

本当に滅びてしまいます!


どうか族長!

我らを救う為に

伝説の救世主なる巫女様に助けを!


アブラハ様の預言では

終末の時、巫女様再臨する!と

おっしゃっていました!


今や世の終わりが近づいており

最後の巫女様が生誕される筈!


どうか我らを

アーサー国の苦役から

解放してください!!」


この密書から3日後

預言者アブラハは

リムラ村に巫女が誕生した噂を聞いた


そして直ちに

スンツヴァル王都に謁見しにいき

ルエラ民族の救済を懇願したが

王国は混乱の最中にあり

願いは叶わず・・

しかし預言者アブラハは決して

諦める事はなかった・・


必ず救世主なる巫女様が

我らを奴隷の苦役から

解放して下さると!!


それから数年が経過し

ついに葵巫女は

大陸エデンに到着する事ができた!!


『エデンの園』は

世界の始まりの秘密が眠っており

巫女しか入る事の許されない

禁断の果実が・・


葵巫女は『エデンの園』において

新たな力を得て!

「赤い星」組織総裁

「アポリュオン」との

壮絶な戦いがついに!

始まろうとしていた!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る