第236話 砂漠の町ヌドシャン②

「おばさん!

最近15歳くらいの少女が

この町に来ませんでしたか?」


「来たよ!

昨日見かけたような・・」


「確かですか?」


「町長の家に泊まったようだが

聞いてみてはどうだい?」


「町長の家ですって?

どこにありますか?」


「丘の上の『乙女の塔』

が見えるかい?

その先を100メートル進むと

高い城壁に囲まれた家がある


しかし厳重な警備がされていて

一般人は近づけないと思うが・・・

行ってみるかい?」


「勿論です!

ありがとう、おばさん!」


クリス王子達は

早速町長の家へ向かった!


しかし途中

遊牧民兵士達が突然現れ

尋問を受けた


「お前達は何者だ!

どういう目的で町長の家へ向かう!」


クリス王子が詳しく説明すると

彼らはクリス王子やヒナタ達の

顔をじっと見つめると・・

深く頷き・・笑顔を見せてくれた


「分かった!案内するから

ついてこい!

町長がお待ちだ!」


クリス王子とヒナタ

アーバス隊長一行は

城壁の中に案内されると

ゆったりとしたスロープ状の道を抜けると

暗い地下道に抜けた


「この先だ!」


するとそこには

町長が立っていた!


「ようこそ

おいでくださいました!

私はこの村の町長イムラと申します!

長旅お疲れ様です!


食事と水を用意していますので

ゆっくりお寛ぎください!」


「町長!

もてなしはありがたいが

我々は急いでおり

至急聞きたい事がある!」


「葵巫女様の事ですね!」


「葵巫女様を知っているのですか?」


「勿論です!」


「葵巫女様は

ここにおられるのですか?」


「葵巫女様は

しばらく滞在されましたが

今朝出立されました!」


「今朝ですって?

良かった!

葵巫女様はご無事なのですね!」


「勿論です!

さぁ!食事の準備が整いました

どうぞお召し上がりください!


あなたがたへの

伝言があります!」

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