第214話 真の勇者「ラック」誕生!
ラックは夢か現実なのか?
判断がつかず・・・
意識朦朧としていたが
『黄金の王冠』がラックの頭に被せられており
暗闇である筈の
洞窟内が煌びやかな聖光で満ちていた
(不思議な現象だ・・
どういう事だろう?)
その時、自身に起きた変化に気がついた
何と!ラックの顔の肌は輝きを放っていた
それは『黄金の王冠』被る事で
肌に変化が生じているようだった
しかしもう一つの秘宝
『竜頭の指輪』はなく
洞窟入り口に悪種の呪縛を張った術者が
持ち去ったようであった!
しかし幾つかの重要な啓示があり
ラックの心に直接示された
ラックは「起源の存在:神」から
「勇者の洗礼の儀」を受け
正式な勇者となった!
そして陰府大陸サルディスの門の鍵『黄金の王冠』の
所有者として認められたのだ!
これから勇者ラックの重要な使命は
『竜頭の指輪』を手に入れ
開きつつある闇の門を閉鎖し
悪根の支配力を抑え込む事である!
しかしこれには
巫女の力が必要であるようだ・・
なぜなら『竜頭の指輪』は
アーサー国を根城とする
「赤い星」が所持しているというのだ!
つまり不破の洞窟に
悪根の強大な呪縛を張った人物とは
「赤い星」闇組織の首謀者「アポリュオン」であった!
もともと『黄金の王冠』と『竜頭の指輪』は
両者に神の力と悪の力を宿す為
対に保管する必要があり
初代巫女によって
スンツヴァル王都の王家の墓
奥深くに封印されていた
封印力は強くたとえ
アポリュオンであっても
手出しはできなかった!
しかし盗賊団首領シロダがなぜ
封印を解く事ができたのか?
それは500年経ち
封印の効力が弱まっていた為か?
今でも謎のままである
しかしはっきりしている事は
アポリュオンが
『竜頭の指輪』を手にした事により
この世界の悪根の影響力が増し
世界滅亡の危機にある!という事!
そして不可解なのは
500年前に存在したアポリュオンが
何故今も生きているのか?
恐らく『竜頭の指輪』は人の生命力を奪い
所持する者に永遠の命を与え続ける
闇の力を秘めているのだろう
「何とか取り戻さなければ!」
◆◇
ラックは不破の洞窟入り口に戻ると
エルサ王女が堪らず
ラックを抱きしめた!
「お帰りなさい!ラック
無事で本当に・・本当に良かった!!
それから・・ラック
私はあなたが好きです!」
(だからアリーナを選ばないで・・)
「エルサ王女!
私もあなたを・・
今回、悪根の呪縛の攻撃を回避できたのは
心の中心に「エルサ王女」がいたからです!
あの時・・・
(純粋に愛する女性の存在により
「自分にとって大切な人は
彼女だけだと」心で強く思えた
その思いが迷いを消し去る
原動力になったと言える!)
「ありがとう!
エルサ王女!!
あなたのお陰です!
今回の任務を無事に終え
王都に戻った時
父君であるアダム皇帝に
ある願いを・・と思っています!」
(ある願いとは?
でも・・今はその言葉で十分です・・
ありがとう・・ラック!!)
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