第185話 追跡者の正体①
葵巫女一行は
部落を出発した頃より
後を付けてくる
怪しげな気配を感じていた
「葵巫女様
ずっと我々の後をつけてくる
怪しい輩がいるようです!」
「アーバス隊長!
私も薄々感じてはいましたが
いったい誰でしょうか?」
「人数からして5人位
足音から女性か子供?が
混じっているように感じます!
我々に危害を加える訳でないようですが
正体を突き止めないと
おちおち休んでおれません!」
「何か策はありますか?」
「この先に洞窟があるようです
10メートル程進むと左右に
分かれているので二手に分かれ
葵巫女様達が右の方向に
私は左の方向に進み、身を潜め
彼らが右の方向に進んだ所で
背部から挟みうちにしてはどうでしょう?」
「良い考えですね!
では5分後合図を出しますので
追跡者を捕えてください!
ただし決して危害を加えないように!」
「承知いたしました!」
葵巫女達は馬車を下り
洞窟の中に入り、作戦通りに
二手に分かれた
すると案の定
洞窟に入り
葵達の後方30メートル距離を空け
後をつける集団が姿を現した
「葵巫女様!
やはり後をつけてきましたよ!
さぁ!クリス王子
あなたの出番です!
あなたから彼らに話かけてください!
威厳を持って話し
彼らに警戒心を抱かせないように!」
「承知致しました!
少し緊張しますが
彼らの追跡の目的が何のか?
尋ねてみます!」
葵巫女が合図を送ると
後方よりアーバス隊長が
前方よりクリス王子と護衛兵3人で
挟み込むように、追跡者に接近していった
すると彼らはクリス王子達に
気づかれた事を察知し
洞窟を出ようとしたが
後方のアーバス隊長の存在にも気づき
右往左往し、混乱しているようだった!
「何者だ!
どうして我々の後を付けてくるのだ!」
クリス王子は叫んだ!
「ごめんなさい!
私たちは怪しい者ではありません!」
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