第157話 エルサ王女の恋①

「なぁラック!

エルサ王女を紹介してくれよ!


前に言ったよな!

エルサ王女は俺たちの

憧れの人だって事を!」


「ああ

構わないけど・・・」

(エルサ王女は気が強くて

男を寄せ付ける雰囲気はないぞ!

しかも先日の王都会議では

例の宣言をすると言った所だし・・・

軽くあしらわれてしまうのは目に見えているが・・・)


「エルサ王女の席は

ロイヤルファミリーの方々がおられて

挨拶くらいしかできないと思うぞ!」


「それでも構わない!

頼むよ!!!」


「分かった!

じゃあ、ついて来いよ!」

ラックとアニーは

レゲスと友人達を

連れてエルサ王女に近づいていった


「あら!

ラックとアニーどうしたの?」


「いえ・・・エルサ王女

僕達の友人を紹介したいんですけど!

この間の使徒会議で葵巫女様に

MIKO事業スポーツ振興大使に任じられたでしょう?


彼らは僕達の親友で

サッカーチームのキャプテンとして

MIKO事業スポーツ振興倶楽部に

大きく貢献してくれているんですよ!」


「そうなんだ?

あなた達お名前は?」

するとレゲスと友人達は

かたかた震えて挨拶をした・・


「私はエルサよ!

私の事知ってる?」


「勿論です!!

エルサ王女様!

お初にお目にかかれて光栄です!!」


「ラックとアニーが始めたスポーツ振興倶楽部は

この国の若者達の生きがい作りとして

とても期待しているの!

どうかこれからもあなた達の力を

貸してくださいね!!」


「勿論です!!!」

レゲス達は声を張り上げて返事した!


「ラック!

私の父アダム皇帝は知ってるわね?

母も紹介したいのだけど

こっちへ来てくれる?」


「えっ?」

どうしてエリサベツ皇妃を?


エルサ王女は

ラックだけを

ロイヤルファミリーが集う上座に

連れて行ってしまった!


「おい!アニー

エルサ王女がオレ達に期待してるってよ!

凄い事だよな!これからも頑張らないとな!」

レゲスは興奮気味に語っていたが

ラックだけを連れていかれた事を思い出し

態度が急変した!


「それよりどういう事だよ?

どうしてエルサ王女はラックにあんなに

親し気なんだ!!!!!

あの野郎!!!」


「僕達、MIKOハウスで

共同生活してるでしょう?

年も近いし、一緒に食事作ったり

掃除をしたり、勉強したり

葵巫女様と過ごす時間が多いから

自然と親しくなるんだよ!!」


「えっ?お前達

そんなにエルサ王女と親しくしてるのか!?

羨ましい!!!!!ズルいぞ!!!

またオレ達を呼んでくれよな!」


「分かった!

分かったから!あまり興奮しないで」

でも何でラックだけ連れて行ったんだ?

俺もいるのに!!

アニーも少し焼きもちを妬いていた





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