第142話 MIKOハウスメンバーの活動費
美少女コンテスト以降
スンツヴァル王都全域で
10代~20代の若者層に
今回の美少女コンテストに入賞した
MIKOブランドのモデル達が
注目されるようになった!
特に葵巫女とラックの人気は絶大で
これまで巫女と第一使徒として
敬服すべき対象に加えて
全国民の「憧れの存在」となり
MIKOブランドが手掛けるファツションが
もっとも最先端と位置付けら
関心度が高まっていった!
「葵巫女様!凄いですよ!
MIKOブランドの商品注文数が桁違いで
生産が追い付かず
嬉しい悲鳴が聞こえてきます!」
MIKOブランドで働きたい若者が多く
店舗と縫製工場人員を増やし
MIKOブランドのモデル達への
仕事依頼も殺到しています!
コッツウォルガに新しい縫製工場も
第2工場の建設計画案が出る程です!」
「それは良かったですね!」
「実は・・・
葵巫女様とラックへの依頼が最も多く
あとはMIKOファミリーのメンバーにも
多数依頼があるのですが・・・」
「私とラックは公務が多忙であり
MIKOファミリーもヒナタは子育て
クリス王子やエルサ王女も
露出が多くなりすぎるのは
良くありません!
アニー、デル、シズ、ヘルドの4名も
学生という立場であるので
彼らの意志を確認しながら
無理のないスケジュール管理をお願いします!
私も月2回位の仕事なら
受けても良いですが
それ以上は難しいですね!
とにかくMIKOファミリーは
モデル業が本業ではないので
各自に与えられている使命を
全うできるように!お願いします!」
「承知致しました!」
「ただ私は葵巫女様の
専属執事であるので
MIKOファミリーの各人に
専属マネージャーを雇いたいのですが
よろしいですか?
実は、先日葵巫女様が
巫女府への献上品である黄金を
各人の活動費に使用するように!と
ご依頼があり、専門家に調べさせたところ
黄金は、エデンの地でしか産出されない
大変貴重な金である事が判明しました!
「黄金を売りに出したい!」と
情報が流したところ
瞬く間に上級貴族の資産家達の耳に入り
「高値で購入したい!」と
申し出が殺到した為
美術商クリュゼル「オークションハウス」で
オークションに出品する事になりました!
恐らく金貨120枚位
で落札されると思われます!」
「そんなに高価なのですか?」
「左様です!」
「では落札された金貨を
MIKOハウスのメンバーに分配し
各人に必要な活動費として
使用してください!」
「しかし活動費としては
あまりにも高額ではありませんか?
息子ラックに金貨10枚管理させるのも
親として心配なのですが・・・
他の子供たちも同世代ですし・・・」
「彼らはもうただの
子供ではありません!
神に選ばれたMIKOハウスのメンバーです!
彼らはしっかりとしたビジョンを持っており
下級貴族の少年達や貧民層への支援も
始まっているではありませんか?
彼らの中から
新たな使徒の出現は
明らかとなっていますし
務めが全うできるように
各人に資産管理をする
執事(マネージャー)をつけ
働きを支えるようにしてください!
その為の活動費でもあるのです!
必要な人材は何人でも雇うように!」
「葵巫女様!
そこまで彼らを信頼して
多額な活動費を与えてくださり
感謝致します!
私も葵巫女様の執事兼
MIKOハウスの一員として
以前より考えていたビジョンがあるのですが
私も独自で活動してもよろしいですか?」
「勿論です!
ヨーデル執事も
使徒になる可能性を秘めていますので
今後の活躍に期待しています!!」
「ありがとうございます!」
「今後はMIKOハウス定例会議を行い
各人の活動報告をするように
皆に伝達してください!!」
「承知致しました!!」
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