第104話 市街地マンチェス広場

第一使徒ラックとアニーのふたりは

市街地マンチェス広場に集まる

少年達に会いに出かけた


彼らは王都に来てから

ラッセル伯の邸宅で

居候していたが

パブリックス学園に通っていても

周りが貴族のご子息、ご令嬢ばかりで

なかなか打ち解けられずにいた・・


そこで市街地で同じ年代の

少年達と交流を深めたい!と

思っていたが

なかなか叶わずにいた・・


しかし今日の彼らは一味違った

ナミの妖精族の覇気を受け

何か自分達のまわりに凄いことが起きる期待感が

半端なくあった!


「おい!

お前らここに何の用だ?

ここは俺たちの縄張りだぞ!」


彼らは下級貴族の親を持つ少年達だが

不況の影響で、ギリギリの生活をしている為

学校に通えず、日々生きる目的を見いだせず

むなしい時間を過ごし

友達同士で集まりたむろっていた


「ごめん!

突然来てしまって

僕達、最近ガデム村から来たんだけど

市街地のことあまり知らないんで

散策していたんだ!


君たちはここで何をしてるの?」


「何って!

お前らに関係ないだろ!

用がないならさっさと行けよ!」


「ねぇ!僕達と

友達になろうよ!!!」


「はっ?

イキなり来て何を言い出すんだ?

お前ら頭おかしいんじゃないか?」


彼らはラック達を相手にせず

相手にしようとしなかったが・・


ラック達は怯まず

勇敢に話つづけた!


「君たち!

この間起きた

ガンブリヌスカフェの人質事件知ってるかい?

実は僕達その現場にいたんだよ!」


「えっ!?

人質事件だって?


おい!お前ら来いよ!

こいつら人質事件の現場に居たんだってよ!


教えてくれ!

あそこで何があったんだ?

クリス王子とエルサ王女が

人質にされそうになった?と聞いたが・・・

俺たち一般人には情報が公開されないから

ずっと気になっていたんだ!」


「実はね・・・・」

ラックとアニーは

詳しく彼らに事件の全貌を聞かせてあげた!


「スゲエ!!!!!

ラックと言ったな?

お前と葵巫女様と解決したというのか!

そんな事があったのか?

おいお前ら聞いたか!


ラック凄いじゃないか!

かっこええ!!!!!

オレ達もその場にいたかったぜ!」

下級貴族のリーダー格であるレゲスは

興奮状態でラック達の話に聞き入っていた


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