第99話 葵巫女復活!

ラックと預言者アブラハは

巫女府の葵巫女の元を訪れた


「葵巫女様!

まだ熱が高いと侍女より聞いておりますが・・

お具合はいかがですか?」


「大丈夫です!

ありがとう・・」


「しかし顔色がかなりお悪く・・

深刻な状況です・・


葵巫女様!

これまでの公務において

もしラック様がおられなかったら

葵巫女様は・・・すでに

命を落とされていたかも?

しれません・・


歴代の巫女様が

本来の力を発揮できるのは

16歳と言われております!


葵巫女様は、まだ14歳!

少しご無理が過ぎたのです。。

身体に負担をかけたのでしょう!


しかし我らが来たからには

もう大丈夫です!

ご安心下さい!」


「何故ですか?」


「初代巫女様の

古文書に詳しく書かれておりました!」


「そのような書物があるのですか?」


「今回葵巫女様に

異変が生じているのには

大きな理由があります!


それは歴代の巫女様より

遥かに秀でた力を持っておられる

証拠であると言えます!!

まるで初代巫女様のようだ!と

我らリエラ一族は見ております」


「初代巫女様とは?」


「起源の存在:神より

7つの神具と武具を授かり

2000年前に魔王を封じられたお方です!


葵巫女様!

はっきり申し上げましょう!

これから悪根の術者達を率いる

「赤い星」組織の真の狙いは

封印された魔王を復活させる事です!

それ故にこれからの戦いは

さらに激しさを増していくでしょう!


その為にも

12使徒を早急に

発足させる必要があります!


12使徒とは

起源の存在;神に

認められた存在でなければならない!

その証として7大陸に

隠されている残りの6つの神具を

見つけ出さなければなりません!


全ての神具が見つかり

12使徒が揃う時

葵巫女様はさらに力を得られ

封印された悪の化身の復活を

阻止する事ができるでしょう!」


「預言者アブラハ!

もしや!

あなたは私の母を知っていますか?」


「存じしております・・」


「もしや母も使徒なのでは?

そして神具に関与

しているのではないですか?」


「・・・・・・・

やはり葵巫女様は

優れた神通力をお持ちようです!

私も詳しく存じませんが・・


葵巫女様の母君が

リムラ村を去られたのは

決して!葵巫女様を

見放されたからではありません!


しかるべき時に備えて

伝説の神具を手に入れる為である!と

私は見ております!」


「伝説の神具とは?」


「ソルナ様の故郷である

大陸アシュルに眠っていると

言われています!


詳しい事は分かりませんが・・

初代巫女様が誕生される

それ以前より 眠っているとされる

古代の神具でございます!


話はこれくらいにしましょう!」


「とにかく

葵巫女様には

早く回復して頂かなくては!!


さぁ!ラック様

使徒である我らが

共に神に祈る時です!!」


「アブラハ様

使徒の祈りに力があるというのは

本当ですか?」


「左様です!

起源の存在;神より授かりし

『神恵』という力を

使徒職は特別に授かっているのです!

我ら人間に生きる希望を与え

巫女様を支える原動力になるのです!


12使徒は

葵巫女様を支える為に

存在するのですから!!


さぁ!

共に祈るのです!

葵巫女様の熱は必ず下がり

回復なされる事でしょう!」


それから

ラックと預言者アブラハは

3日3晩断食をし

熱心に祈り続けた


そして3日目に

ようやく葵巫女の熱は下がり

完全復活する事ができたのである!


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