第43話 ダン捕われる

その頃 葵の育ての父ダンは

リムラ村で ひとり孤独に生活をしていた


葵と別々で 生活をするようになり

ガデム村の村事業の提案により

派遣されたラシュール人達の協力により

デムの実栽培方法はスムーズに

出来ているかに みえた


しかし実は 彼らは

リムラ村を廃村化に破滅させた

「赤い星」組織

アンヌ・マリー家当主ハイドの

偵察として 雇われた民族であったのだ・・


実はハイド自身

リムラ村は廃村化したので

もう偵察など 必要はないと思っていたが

「赤い星」組織上層部の指示があり

なお偵察が 続けられていたのだが


たまたま派遣した民家が

ダンの農場であり


しかも最近サラの店で

不思議な力を持つ 少女の父親である事が分かり

ハイドは 部下のジキルに

ダンを捕らえるよう 命令を出していた

ダンに危険が 迫りつつあった!


□◆□◇◆


「葵は 元気にしているだろうか?」

ダンは 悪根の術から

完全に開放された訳ではなかったが


葵がサラの店で世話になる事が

決まった次の日

葵に会う為に ガデム村に来て

葵と接触した時


巫女として 目覚める前兆があり

2人の接触は ダンにかけられた呪いを

日に日に弱ませる効果を 与えていた


ダンは 昔の葵との記憶が

戻りかけていたのであったのだ!


そして ダン自身

葵に対して どれだけ酷い仕打ちをしてきたのか・・

悪根の術によって 

人格が破壊されていたからといって

決して 許される行為ではない事を

自分はしていたのだ!と

記憶が戻る度に

思い出され ダンをさらに

苦しめるのだった!


「葵に会いたい!

そして 両手を地面につけ

土下座して 謝るんだ!」


ダンは夢に魘され

ベットから 跳び起きると

葵を探しに 家を出ようととした


しかしその瞬間 ラシュール人達に囲まれ

連れて行かれてしまった!


「離せ!やめろ!

俺は葵に会わなくてはならないのだ!!


葵!!!!

葵——-!!!!!」


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