第27話  ジキルの偵察

アンヌ・マリー家当主ハイドの屋敷に

ジキルというスンツヴァル王都

元軍団長がいた!


スンツヴァル王都には

12の軍団長がおり ジキルは

隣国のギルデロイ王国との戦いにおいて

数えきれない武功をあげていたのだ!


しかしそんなジキルにも

勝てない男がいた


1年前のリムラ村を廃村化する作戦においても

その男の存在・・・つまり

隣村のガデムへのけん制が

一番苦労した事であったのだ!


あの村には あの男がいる!


スンツヴァル王都元軍団長のガンメルだ!

ハイド様にお仕えする前に

あの男の配下に属していた事がある

とても恐ろしく屈強な男なのだ!


しかも・・・悪根の魔術が

奴には通じない!


あの男の妻は 妖精族の守護者であり

奴の魂には不思議な聖なるオーラが覆われており


アーサー国にある

「赤い星」本部の悪根の

上級術者達との戦いにおいても

対等に戦い 敗北する事はなかった


ジキル自身 ・・

10年前なら 負けていただろう・・・

しかし私は「赤い星」総督アポリュオン様より

古の魔術による洗礼を受け!

私は覚醒したのだ!


私は大陸エデンの

妖精族の高位術者が相手でも

決して負ける事はないだろう!


しかしまだその時ではない・・

近い内に 必ず奴を倒してみせる!

フハハハハハ!!!」


ジキルはガンメル対策の為に

ガデム村への調査を命じていた



「ジキル様!

配下の者達より ガデム村の偵察から

戻って参りました!」


「そうか!ご苦労であった!」


「それが・・」


「何事だ?」


「あの村にいる

妖精族の守護者サラと

村長ガンメルと妻ルスタ3名の調査ですが


4人目がいます!」


「4人目だと?

どういう事だ!?」


「守護者サラの店に

不思議な少女がおり

我らの悪根の秘術が通じないのです!」


「何だと!?

今回の偵察隊には

小魔具を持たせており

村長ガンメルにも対抗出来る筈だぞ!


その少女は何者なのだ?」






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