第25話 僕と美少女と後輩
後輩がバイト始めた週の休みの日
僕たちは朝から働いていた。
「雷斗くんこれも2番にもっていって!」
「はい!」
「凪沙ちゃんもこれ4番にお願い!」
「分かりました!!」
今日は僕らが働いているドーナツ屋さんのキャンペーンでお客さんがたくさん来ていた。
「今日は忙しくなるよ!!みんな頑張って働いてね~~!」
「頑張ります!!」
「私レジ行かなきゃだからここは任せるよ!」
「はい!」
そう言って円香さんはレジのほうへ行った。
こうして僕たち3人で回すことになった。
「どんどんドーナツ作らないとなくなっちゃうね!あ!もうすぐ焼けそう!」
「わかった。イチゴが売れてるからイチゴ多めに作ろう」
「そうだね!じゃあ凪沙ちゃんイチゴのソースよろしく!」
「分かりました!」
「凪沙ちゃんいきなり大変でごめんね!」
「いえいえ!大丈夫です!.....とは言ったものの入って数日しか経ってないのにきつすぎます!!!」
いきなりこんなきつい仕事をさせられてごねている静さん
ホントに可哀想だ...
タイミングが悪いにもほどがある。
「いきなりご苦労様だな.....」
「ホントにそうですよ!!!もっと人手が欲しいです!!」
「けどなかなか来ないからな...3人で何とかするしかない」
「そうだね!気合い入れて頑張るぞ~~~!」
「うん!」 「はい!」
朝宮さんの言った言葉に僕と後輩は答えるように返事をした。
そして時は流れ午後の5時を回ったところだった。
「はぁ~~~~疲れた~~......」
「今日は流石に疲れたな、いつもの倍くらいは人来てたし円滑に回すの大変だった」
「ホントにクタクタですよ~、いきなりこんなハードな仕事でもうやめようかよ思いましたよ...」
「あはは.....それは無理もないかもね...」
「けど何とかやりくりできて良かったよ!」
「新人がいてこれだからな、大分僕らは頑張ったと思う」
「この私が有能なんですよ!!褒めてもいいですよ?ていうか褒めろください」
「いわれるとしたくなくなるって言葉知ってるか?」
「あ~~~!!でた!素直に褒めてくれてもいいじゃないですか!!私頑張ったんですよ!!まだ始めたばかりなのに!!」
「あ~ハイハイ、すごく頑張ってたね~エライエライ」
「なんですかその棒読み...!気持ちが入ってなさすぎですよ...なんか言ってやってくださいよ咲奈パイセン!」
「雷斗くんらしい回答だね...ほら!後輩は甘やかさないと!!」
「え?何それどこの家訓なの?怖い.....」
「雷斗先輩のツッコミちょっと腹立ちますよね...微妙に面白くて」
「これが僕だ、すごいだろ?」
「ちょっと黙ってもらえると助かります」
「えぇ.........」
「笑笑、もう暗くなってくるし帰ろうか」
「そうですね!では私はこっちなので!また学校で!」
「気を付けて帰れよ、じゃあな」
「は~い」
「じゃあ私たちも帰ろっか!」
「うん」
こうして大変な一日に幕を閉じようとしていた。
が...
歩いている途中にそれは起こった。
「バイト先もまた楽しくなりそうでワクワクだね!」
「まあ、騒がしくはなるね.....」
「それくらいが楽しくていいんだよ!」
「そういうものなのかな...?」
「そういうのもだよ!きっと!」
「......あのさ、雷斗くん」
「なに?」
「来週のお祭り......一緒に行かない?」
「え?」
「い、いや!!嫌ならいいんだよっ!!またみんなでどこか行きたいなと思っただけで.....!!!」
なんだそういうことか......
てっきり二人で行くのかと思ってしまっていた。
何を僕は考えているんだろう。そんなことあるわけないのに
何故か期待してしまった自分がいた。
なんか僕悲しんでないか......??
けどまたみんなでどこかに行けるのは嬉しいことだ。
嬉しいことだよな.........
「いや、行くよお祭り!」
「ホント!!やったー!また楽しみが増えたよ!」
「そうだね...」
こうして僕たちはお祭りに行くことになった。
そして心のどこかで複雑に入り組んだ感情が動き回っていた。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
投稿頻度落ちてしまいごめんなさい!!!12月の頭まで忙しいのでそれまでは投稿頻度落ちますのでご了承お願いします!!
また今週中のどこかで一話は投稿しようと思っているのでよろしくお願いします!
ではまた!次の時に! 立花レイ
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