後後243 調査に学園に行ってみる 4 再会?初見の?


3階の教室からでてきた姪御さんと犬ッ娘と事務員の人。

「この2人には俺達から少し話があります。俺達が話をした後園長室に連れていくので、あとの2人をお願いします」

と事務員に頼んだ。


(3人って言ってたよな?)

「あの、園長3人とか言ってたけど・・」

「ああ、間違えでしょ。いちいち気にしないでいいですよ?」事務員

慣れてるね?


誰かの勘違いを園長の勘違いに転嫁されたのかも?と勘ぐってはいけない!決して!


「はじめまして、」

と俺達は名乗った。

で、今からあなたはあなたの叔父さんに会います。叔父さんもあなたがいるということは今さっき知りました。といきなり言って、叔父さんの立場、で、現状のあらましを伝えた。

かなり聡明な様子で、だいたい判ってくれたようだ。

犬っ娘がガルガル言っていたが、姪御さんが手のひらかざして牽制してくれていた。扱い慣れているようだ、安心?


で、園長室に向かって歩きながら

「叔父さんはとても喜んでます。あなたに会うこともどきどきして待っています。とてもいい人で、あなたの叔母さんだった叔父さんの奥さんとその子を失って失意の生活を長くしてきました。その中で今日、唯一の光が生まれたのです。あなたです。もしよかったら、優しくしてやってください」俺


「おう、あんないい者滅多にいないからな。」泉さん


「・・・・・はぁ、まず会ってみてからですね」


(んー・・、なんか・・、旨く行ってほしいなぁ、、)俺

(おう、なんか今までの遠征が遠足に見えるほど緊張し始めたぞ俺)泉さん

(俺も)


「入りまーす!」

ガラガラガラ・・

びっしーん!!と音が鳴ったように思えるほどビシッと、反射的に起立してしまった?領主様。もう岩のようにこちこち?


真面目な者程緊張しやすいからな。


あとの2人、もんの凄く賢くまじめな少年と、王妃様のクローン的美少女はもう来て座っていた。


「東、座れや」

園長に袖を引っ張られてぎこちなく座る領主様。


俺が姪と犬を促して領主様の向かいに座らせる。俺と泉さんはそのあいだのテーブルの端に追加されたイスに座る。


・・・・・・・・・・・・

「園長先生?」俺

「え?ああ、俺が?そうか、そうだよなー、なんかさっきまでの流れでさ、おまけ感半端なくって・・」園長

悪かったよ、皮肉だろ?やめろよ子どもたちの前で。


ちなみにジゴロとビッチは俺と泉さんとの逆側の追加席に移っている。


まず感動の再会を・・初か、感動の初の再会?とかぶつぶつ言い出す園長


「俺が仕切る。他の人には悪いが少しこっちを先にさせてくれ。こちらが東武領領主東武信忠様。あなた・・えっと、(名前聞いてねえ!!)」俺

「スチャラナです」

(((((((((・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)))))))))

「まじ?」俺、思わず訊く。


「いやですね、冗談ですよ?」

室内がホッとした。


うむ、この子冗談言うんだね!

早くこの子の冗談の傾向を掴まねば怖いね!


「何がいいかと考えたのですが・・」

「いや本名を知りたいのですけども?」俺

「ああ!そうですか。つまらないですよ?」

「そうですか?多分、喜び庭駆け回る人も出るくらいだと思いますよ?」

「そうですか、、では・・


「考えなくていいです。今まで皆に呼ばれてきた本名でいいですから」

「はい、ヨッシーです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・愛称ではなくって、」


「おほん!、儂が言ってもいいかな?」園長

「しかたありませんね、暗闇に咲く月の雫の華と書いて、・・響子といいます」

厨二系・・・やばさしか感じないのだが?


(まずいっすよ!泉さん、身内が特大のバクダンだった件!!)

(マジカ?)


「ほれ、東、なんか言え」園長

領主様ぼろぼろ涙流しっぱなしで響子を見つめて、うんうん言っている。


「小休止だな。」といいながら、シューレから貰ったストレージに仕舞ってあったのだろう、泉さんのとっておきのだろうケーキを幾つもテーブルに出す。でかい皿を先に出して盛っていく。

「おーい、取皿とフォーク、それと紅茶を頼むー」と泉さんが事務所側の扉の方に声をかける。

「承知しました、ただ今すぐに!」


程なく取皿とフォークが配られ、茶が配られる。

「ほら、子どもたちは遠慮しないで食べなさい」と、幼女に進められる子どもたち。


が、おっさん臭い泉さん。皆もうおっさんと認識しているのだろう、不思議な顔をしている者はおらず。


「あの、大人は?」園長

「お、いいぞ?」許可を出す泉さんw

「教官達も食べなさい」とジゴロとビッチにも促す泉さん。


”教官”との言葉で生徒の制服を来ている不自然な大人をチラ見する子どもたち。

やっぱ違和感強いよね!


領主様の皿にもケーキをとったが、領主様はその皿を響子の方に押しやる。

「あげるって、貰いなさい」俺

「ありがとうございます」ニコリと領主様に笑いかける響子。

わかってはくれてるんだな?


ケーキが少なくなると、泉さんは惜しみなくストレージから更に出して大皿に盛っていく。

(すみませんね泉さん、あとでシューレの店に行きましょうね)

(おう、ちょうど新作ができている頃だろうしな!)


確かにできているよ。でも不許可だったけどw

新しい店員が来てるはずだし、ちょうど良いだろう。


(姪御さんと領主様も連れて行こうよ泉さん)

(そうだな、それがいいか)


なんかグデグデになったが、とりあえず旨く行った?初顔合わせだった。

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