第327話 後後202 今日こそピクニックだけど、出た意味とかあまり無いかな?


王城のほうから連絡来るまで滞在しなさい。と勧められるままに、、

朝食が終わって皆で少しお茶している。


「そう言えば、ウチの王様がなんか結婚式の話とか言って居ましたが、お義父さんお義母さんが行かないでいんですか?」と訊いてみる。


「ああ、大丈夫だ。王都邸にウチの跡継ぎが居るからな。」

「え?あ、アニャータのお兄さんですか、」

「いや、アニャータに兄はおらん、というか、ウチは皆娘でね。長女が跡継ぎだ」

ほう!


「武国じゃ女性の跡継ぎは珍しいのだかがな、こちらはそうでもないのか?」泉さん


「うーん、、人間なら珍しいかもな、、獣人だと珍しくもないな。」

へぇ、、


「お姉さんも強いんですか?」

「姉妹の中では最も強い。もっとも、最近は鍛錬する暇なんぞないかもなぁ、、」

うわっ、かわいそう、それだけ丸投げしちゃってるんだお義父さん、、、こののほほんと出来てる時間はお姉さんの犠牲の上に、、、


「俺らもひとのこと言えないけどな」泉さん

うん、そうかも、、、


(あれ?公爵、アニャータの強さに愕然としていたけど、、もしかしたら、、)俺

(あ、黙っといたほうがいいぞ、、姉妹内だけだと言えども、最強だと思っていたのが越されたとか思ったら、下手すりゃ跡継ぎ降りるとか言いだしかねないからな)泉さん

(らじゃーっす!)


で、

その後ピクニックに行くことにした。

昨日は結局狩りのみになったからねぇ、、


なので森ではなく川に向かうことになりました。ピクニックだけなのでご両親も一緒に行くと。


街道ではなく、田舎の方に向かう道をぽっこたぽっこらのんびり馬車に揺られていくと、

川は野原の向こうにあり、野原のこちら側は畑地。

「大雨が降ると、そこの野原まで水に浸るときがある。でもあの畑地まではまず届かない。」

と馬車から見える景色を説明してくれるお義父さん。

疑問に先に答えた感じだね!皆同じ疑問持つんだね!


なので、川の側の原っぱに布を敷いてのんびり寛ぐ。

ここで小さな子供でもいたら川で遊ばせたんだろうけど、、

・・・・・

そういう意味合いで?

とっとと孫を!っていう?

いや、深読みかな?


「いやー、こういうところは小さな子供を連れてきたいねぇ!」お義父さん

「ほんに!!」お義母さん

・・・・・・・・・・・(俺、アニャータ)


いやもろでしたな、、


(お姉さんは結婚されてるの?)

アニャータに訊いてみる。

(え、、まだです、、)

(ちなみに、何に姉妹?)

(・・4人)

(アニャータは何番目?)

(・・4・・)

(・・・最初の質問の答え、、)

(はい、上全員です)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どーしよ、、、


そいえば、アニャータの年齢知らないよな?まぁ獣人だし、ひとと同じだとはかぎらんし、、

(ごめん、猫獣人って寿命とか訊いていい?)

(にんげんとそうかわりません、100歳くらいです)

(・・まぁ25%増しくらいかな?ドワーフとかエルフとかドラゴン系に比べりゃ、同じってんでいいよな?

・・で、アニャータは何歳だっけ?)

(18です)

やっぱきいてねーよ俺。俺、今22くらい?16んときにここ来て、6−8年程度だよね?まぁ、、おっさんと若い子じゃなくてよかったが、、


「俺がこっち来てから10年以上経っているけどな」泉さん

・・・・・・・・・うっそ、、、、

「嘘だ」泉

・・・・・・・・・・・・・・おどかすなよーー、、ボケたかと思った、、、若年ボケとかぁ、、俺がな?


「年齢かい?あまり関係なんじゃあないかな?どれだけ経験を積んだか、人物的にどうか、が重要だろう?ガク殿は28くらいに見えるので、問題なかろう。」お義父さん

・・・・・・・


「・・・・ちなみに、私は何歳だと思っているのですか?」俺、お義父さん達に訊いてみる

「「30半ば?」」夫婦

爆笑する泉さん、腹抱えて転げ回っているんすけど、、


「ごめん、アニャータにも言う機会なかったよね、、俺多分25−6なんだよね、、(増量中、当社比)」

ショーック!!ピエールしょーっく!!!と叫び出すお義父さん!

あらあらあら、おほほほほ、とセンスで口元を隠すお義母さん。


お義父さんの名前はピエールだったんだね?呼び名かな?


アニャータは?と見ると、なんともない顔しているけど、、指先は少し震えているかな、尻尾がいつの間にか出てて左右にぴょこぴょこ振られているけどどーいういみなんだろー。


「泉さん、、、俺、そんな老けて見える?」

「あっはっは・・・・・、うーーーんんん、、そう言われてもなぁ、、年齢相応に見えるときもありゃぁ、老けて見える時もあるし、時には10代くらいに見える時もあるぞ?おまえは、ころころ変わるからなぁ、、」

あるんかそんなの?


「そうですね、、たしかに泉さまのおっしゃるとおりだと思います。」アニャータ

へぇ、、、よくわからんねぇ、、、

なぜだかわからんが、そうなんだろう。


泉さんの言葉にアニャータ両親も納得?し、静かにお茶を飲み始める5人。使用人は3人ついてきてくれている。メイドさん2人、御者1人。ときたま誰かがぷとか言うの辞めてほしいが、まぁいいか・・。


他の人達も猫人だ。小鳥とか近くに出るとみな目が猫目になったり尻尾がぼん!と出たりしてるからわかりやすい。

ネズミとかGとかでたら大変だろうなぁ、、、邸中大運動会w


ちゅう!


ぎゆんっ!!!

6組の猫目が泉さんの方を凝視する。


「・・焼酎、って、この世界にはあるのでしょうか?」泉さん

「へ?」目が元に戻るお義父さん

「あ、ああ、ありますね、、飲んだことないですけど、、武国に多いとききましたが、、」

「え?そうなんですか、、、うむ、では帰国したら飲んでみよう」

はぁ、、。


遊んでみようと思ったら、思った以上の反応で少しまずったかな?な、泉さんでしたw


じゃらしーでは釣れないが、チューだと入れ食いどころじゃないんだなぁ、、またたびとどっちがそそるだんろう?



小館に家ができたら遊びに来てくださいと言って、結婚後のことはお茶を濁しというか先延ばしにしてその場を逃げ切った。うん、アニャータ似の子どもたちができれば俺的にはすごく幸せだろうが、、、も少しあれだ、、だよね?


でも手乗りくらいの大きさのちっちゃいアニャータ版がいっぱいいたら、、天国どころじゃねーよな?!!

みゃーみゃーみゃーみゃー声もなんかすごくそそるだろうし、、もふなんか一発でよだれ垂れっぱなしだろーし、、、腹モフしたらそのまま逝っちゃうんじゃね?


そういうゼータクな世界はまだ俺には早いな!

(うそくせーな、まだ遊びたいと正直に言え)泉さん

(うっす、まだ皆とあそびたいっす)


なんかだらだらして、、午後もまだ早いうちに戻り始めた。

のんびり馬車だったが、夕方前に邸に着いて夕食まで暇かな?と思ったら、

「アニャータ様、2番めのオネイ様が今晩来るかも、との連絡が入っております。」とメードが報告に。


「どういうお姉さんなの?」

「はぁ、、強かったですね、二番目に。」

・・・あれじゃね?子供の頃ってフィジカル=強さなんで、年齢が上=体がデカイ=強い、だったんじゃね?

(うむ、それかもなぁ)泉さん

剣豪も認める!!

(いつかそーいうのやってたなおまえ、シューレで)

うむ、復活したらしい!!


「どこで何してるの?」

「近くの虎人領主さんのところで、、何かしているようです。」

あいまいだなー、まぁ、ここんちらしいけど、、、


「その虎人さんとこって、息子さんいるの?独身の。」

「ああ、ちょうど姉の上くらいに2人ほどいますね」

・・・・

「どーなの?」俺

「取り合い?」アニャータ

・・・・・・・・・・・・

単なる嫁候補で先に家に入っている、てんじゃねーの?

(ありえるなー、獣人だし、、)

人間だと下手すりゃ殺し合うよな?

(獣もそうじゃなかったか?)

でも獣人だし、、もっと穏やかでしょ?

(確かに、なぜか人化できると人間よりよほど穏やかな性格が多いよなー、不思議だ)

うん、とっても不思議w


でも泉さんがなんか黒い笑いしてるんですが、、これはあれか?その姉がなんか企んでるのとかに気づいたとか?

・・・まぁ、、さっぱり見当付かないんですが、、、

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