第258話 後後133 ざまぁ! 食い物のウラミ編 逆恨み? でも失敗?
さて、、ガク。
領主様も、将軍様も、どっちのとこに行ったときも大王うなぎなんか食べさせてもらったこと無いと脳内記憶確認完了。
うむ、、
「大うな丼祭り、村民限定!を行うしか無いな。」
とひとりごちるガク。
もちろんシューレに作ってもらって、天国のうな丼!にしてもらうのだ!
そんちょと泉さんとシューレを呼んで、誰にも聞かれないようにシューレにバリア張ってもらって密談。
でかいうなぎなんで村民全員で50匹程度で済むんじゃないか?1匹から5−10人前ほど取れそうだ、、とシューレ。
「おう、じゃお代わりできるな!」泉さん
「年寄りに優しく柔らかくね?」とニコッと歯を見せてわらスそんちょ。その歯に虫歯すら無い。だが誰も突っ込んでやらない。
ただ、今は居候が多いんで、お代わり無理かな?んじゃ100匹くらい買えたらいいなー、とかガクは思った。
居候に食わせないとかかわいそすぎるよね。
くいものだけは差別ダメだね、どーしても。哀れすぎるから。
とにかくうなぎ確保が大前提になるので、泉さんと速攻で上村に行く。
えー、、きっついなぁ、、という上村そんちょを拝み倒し、どうにか100匹!!確保、でっかいやつね!ってお願いしておいた。
一匹だけ先に買ってきた。
こっちのうなぎは川で産卵し、川で成長するのでそのまんま養殖できているという。
楽ちんだね!!
そんとき、「カニはどうするの?」と聞かれた。
知らない。泉さんを見ても泉さんはしらんと首を振る。
「サワガニっすか?」
「大河カニ」
どーゆーの?
これ、、
と、生け簀に連れてかれて見てみる。
「でっけぇな」いずみさん
「3バイほどくれ、帰って味見してみる」
「んじゃエビは?」
それもみると、でかいテナガエビみたいの。
結局3つづつ買って帰る。
シューレになんか旨く調理して、、できれば1個は肴でー、とお願いした泉さん。
「晩メシの時に作っとく」とシューレ
楽しみにして少し早めの風呂にする。
早い時間だから空いてて、結構長風呂してしまった。
外には泉さんはまだいない。こりゃ誰かに捕まってるな、と思い、番台で冷たいもの買って外の縁台で飲んで待つ。
四半時(30分)程度で出てきた。
「かなりのぼせてないすか?」
「あー、肩まで浸かって100を何人にもやらされ、、」泉
どーゆー状況?
髪もしっかりなんか新作で結われていた。
その新型結い髪で食堂に入ったらシューレがぷ!とか言っていた。泉さんはもう慣れたもの?にしてはあれだな、まだむっとしたからまだまだだな!
でも肴が先に出てきて機嫌直していた。
海のカニみたいに食えるけど、潮の味が無いので少し味付けて茹でてみたとのこと。
焼きガニも少し塩水に付けて焼いたと。
メインディッシュにするのは、むき身にしてクリーム系ソース。地味系な味。
あとカニチャーハン。
でかいんで結構使えた様子。
エビも似たようなもん。
俺エビ食えないからわからんがw
「まぁ、、今度はうな丼があるから、これはそのまた後でいんじゃないか?」
「ですねぇ」
と、エビとカニは次回にする。
で、うな丼出てくる。
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
あ、、終わった、、、
無言でかっこんでたらいつの間にか無くなっていた、、、、
「まぁ、食えばなくなるよな?」シューレ
「すごくおいしゅうございまいた!!」俺と泉さん
「そうか、そりゃよかった。残りは厨房で試食させてもらう」
うむ、、この美味さではしかたがないのう、、と俺と泉さん
うなぎ自体はなんかやらかい癖のない蛇みたいなかんじなんであれだ、、タレが薄いのにうまいよな?
と、泉さんとそのままいっぱいやりながら話す。
すると、シューレが端っことかヒレとか骨とか揚げてくれてた。
その後、やっと手が空いたのか、シューレが来て座る。
ぐいのみに酒を注いてやる。
くいっと飲んでから、
「どうだ?うまかったか?正直に言え」シューレ
「・・・・いつものシューレの食事のほうがいいかな?」泉さん
「・・・同意」
「・・・だよなぁ、、うまいという評判のわりに、なんかなんぁ、、そりゃ普通のうなぎに比べりゃうまいだろう。が、、うなぎ自体が、それほどでもないよな?」シューレ
うんうん、、
「カニとかも、煮たばかりのはそれなりに美味いが、、でも、言うほどでもないよな?」
うんうん、、
「ばかみたい?」シューレ
ぶっちゃけすぎ!
だが、作る方としてはそんなもんだろう。手間の割に結果が伴わない。むかつくよね。
その「名」だけでありがたがって美味いと思い込む者も多いだろうからアレだろうけど、、でも毎日食う?って訊くと、定食並の値段でも、毎日はあきるとか言い訳言うんだよな。焼き肉は毎日でもあきねーのに!
「やっぱ、やめっか?」泉さん
「うーん、、期待している人もおおいんじゃないすか?もうそんちょが得意がって言いふらしているから、、」
「あれま、、」シューレ
ということで、数日、シューレ達に手間かけさせちゃってうな丼祭りが行われた。
人間のほとんどはうまいうまいと言って食ってた。
が、獣人とか農国若手魔法使い達は、「わからん!そこまでうまいのか?」だと。
うん、こういう食べ物もあるんだ、ってことでいんじゃないでしょうか?
でもやわらかくってふわっとしていい感じだったろ?と訊くと、そこはすごいなとか言っていた。大王なんで味も普通のよりあるし。
うまくいったんだかどーなんか微妙な感じで大会終了!
あるよね!こーゆーのっつ!!
あー、あれだ、、将軍様も領主様も、「イマイチなのであ奴らに食わせたら何言うことか、、」と思って食べさせなかったのかな?
やっとわかったわ!
数日後、、領主様はともかくも、将軍が離宮に来て、なんかうな丼やったんだって?なぜ呼んでくれないの!とか言っていた。なので、この人はあれ好きなんだ、とわかった。
筆頭さんが来ないんで福田さんが付きそいて来てて、聞いたら将軍様は最初の一回は食べたけど、二度目からは断って他の人に機会をあげているとのこと。
まぁ、部下思いってのはいいことですね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます