第256話 後後131 最初に活躍していた人たち!


昔々のその昔。アル所にアルシュのある奴がおったとな?

そやつは大変アレで、もうその周辺はそれはもう大変だったことこの上なかったとう話だったそうな。


と、いう話を訊いていた。

本名ろうちょう(狼長)、人狼の長老から。

あまりかかわらないほうがいいよな、と思ったんで「あ、急ぎの仕事があったんだ!ごめんなさいあとで聞きます!」

と飛び出そうとしたら、ムンズと裾を捕まれ、、


たのむょ、、誰も相手してくれないんだよ最近、、


蚊の泣くような声でつぶやくように言う長老、、

こー、気の毒に思ってなんど煮え湯を飲まされたことか、、、

・・

でも俺も暇だしなー、と思ってしまった。


・・


「それでそこでその未来のスターである俺が言ったわけよ!そんなんじゃいけねぇ!って!」ちょーろー

やっぱ帰ればよかった、、

未来のスターって、おめぇら攻国の山に篭ってた時、もろ唯の狼生活だったじゃん!!

どこでどーそんな妄想作ってきたんだと聞きたいね!!


で、そんなんじゃいけねぇ!って、その後に「どーしたらいい」とか全く出してないじゃん!!ダメ出しだけしたいだけだったんだろ!!ダメだダメだって言ってりゃ自分がさも凄く思えるから!!

こいつ、、若い頃は強かったらしいけど、、、年取ったら全くダメダメだな、、、

最初の話はどこ行ったんだ!だっただし、、


皆様の態度が大正解らしいっす。相手にしない、これに尽きるわけですね、はい!よおくわかりました!

「あ、時間だ。ちょろう、んじゃその続きはまた機会が在りましたら!」

と、追いすがるちょろうを引き剥がして入り口の壁に貼っ付けて長老小屋(狼の家は小屋タイプ)を後にした。


最近見ないんで生存確認に行ったら、けっこうきつかったー、、オータさんとどっちがきついか?と問われれば、、

「二人を同房にぶちこんどけ!」

と言いたいくらいですな!!


今度領主様に相談してみよう。同タイプなのでコンビニして独立させ、他者に接触しないようにさせてもらえないか?と。

領主様の側近はまともなのが多く、今は太狼も領都詰めなので、まぁヲタ抜きでも、外来は他に居るしw

増えたよな?

前回見つけた外来、風呂屋のヤマトさんは、一家ごと農国に引っ越した。

「落ち着いたら旅をしてみたい」と言っていた。もちろん元いた東の大陸だったらそんなことこれっぽっちも思わなかっただろうと言っていた。

俺と泉さんが農国について語った時に旅話として語ったので、それが旅情を煽ったのだろうか。

もともとこっちに来たこと自体が盛大な旅みたいなもんだからな。それに比べりゃー大陸内旅行なんてな。


しかも若手魔法使い達がちょーろーに全く引っかかってなかったのがムカつく。何度か話しかけられていたのを見ていた。ちょうろーも「鴨!」とか思って話しかけたんだろうけど、、けんもほろろにあしらわれていた。

情ってやつがないね?

農国人らしからぬ所業だね!

向こうでも若いのはドライなのかな?貴族っぽいし、、獣人の貴族なのかな


昼飯近くなったんで早めに行ってりゃ空いてていいだろ、と行ってみる。

「あはははは、ガクさんも!」

とそんちょの女性陣の一人。

なんか今日は皆早めにきちゃってるらしい。


熊もいた。

「熊サーン、どーしたの?」

「ガクさん、最近少し仕事が落ち着いてきたんで、、」

「忙しすぎるんだよ。おもしろいからって限度超えたら一気に体に来るよ?」

「もう来そうでしたねぇ、、」


小館村大工の熊。

普通の大工だったのだが、ガクが来てからガクを手伝うようになり洋式トイレ小屋作ったり量産型水車作ったりなど才能を開花。迎賓館を作った時にその出来上がりに将軍様まで吃驚大賞賛。将軍の小館離宮を作ったり、農国王に呼ばれたり、大工仕事以外でも改造馬車作ったり、レース用馬車作ったり。好奇心旺盛で、想像力も高く、技術力は努力で培っている。

もう職人ではなくクリエーターである。

弟子多し。

あまりおバカではない。


熊のテーブルに座り昼定食を頼んだガク。


「ということは、弟子たちが結構モノになってきてるんすか?」

「ああ、おかげでもう独り立ちさせていい者達も多くなって、、」

「大工として?それとも後継者、、は、まだ無理か、、」

「流石に後継者までには、、」

「だよねぇ、、」

ベテラン職人+技術者+クリエーター=熊

だからね。後継者でたらラッキー!くらいだよな。


でも小館村はガクが来てからは技術を売りにしていた村。

今は武力とモフ☆モフで有名だが、本来は灌漑の普及による増産、清潔な洋式トイレ普及などによる病気等の予防や意識改革などに貢献する仕事をやってきた。

その中心が熊。熊組。チーム熊。

また、村は養殖や、キノコ栽培など他ではあまりされていないことも始めて、うまくいったら周囲の村にも普及させていた。

なので近隣含めて豊かに成っていた。


攻国がアホウなことを仕掛けてくる前は、武力もモフも無く、知的な技術村だったのだ。

攻国のおかげで、モフ達の小館移住、どうぶつ村(獣人村)であるいずみ村ができ、モフ☆モフと狼部隊ができ、動物部隊(いずみ村)ができたのだ。それらがたまたま最凶だっただけで、、


でも、それを思うと、、よくここまで来たもんだ、、と、いつも思う。

「そーだよなー」

と、泉さんも昼メシに来た。

「あっと言う間だったなぁ」

「でしたねぇ、、」


メシが来た。

「あっはっはっは!私に比べりゃ、ほんの一瞬だがな!!」シューレ

そりゃ、桁が幾つも違いますからねぇ、、(ガク)

やれることも桁違いだわな、、(泉)



この人外達(一部は人)の活躍?はまだまだ続くのだろうか?!

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