第237話 後後112 マサラシティ
マサラシティの恐怖、という言葉を聞いたことあるか?
その男は、俺にそう問うてきた。
いや、と俺は答える。
・・そうか、、では、、知らないほうが良い、、うん、なるべく早く発つことを勧める、、
と言い残し、その男は足早に去っていった。
店を聞いただけなのに、、。
「また、ろくでもないこを始めたのか?」泉さん
「俺じゃないでしょ?見てたでしょ?勝手に向こうが始めたんですよ、、ビルディングみたいなフラグ建てるだけ立てて逃げていって、、」俺
「なんか、またろくでもない奴等多いとか、じゃないだろうなぁ、、」と俺が心配するが
「違うな。それだったら、そんな程度なら恐怖とは言わんだろう。どういった系統の恐怖かはわからんが、それを知った時、ああ、これが、とわかる意味での恐怖なんだろうな」
解説泉。
まぁ、心配しても仕方がないことは放置。用心はするけどね。
「うまい、という街だ。そっちで楽しむしかなかろう?」泉さん、もう鼻をぴくぴくさせ、くんくんしている。
猟犬モード?どっちかっつとビーグル犬系統かな?
シューレの顔も、心做しどころではなく、もろに喜んでいる。
まるで、、そう、、、若い頃の終わりからタイを知り、日本で疲れ果てストレス溜めこむだけ溜め込んで、やっと2週間ほど休み取りタイに来て、飛行機から出て空港ビルに足を踏み入れたときの誰かのように!、「ぱぁらだぁいいいいすぅうううう!!」とかいいながらスキップしている危ない日本人みたいな感じに近いシューレ?いやそこまでアレじゃないけどさ。
チャーターした馬車の御者のおっちゃんに聞いたおすすめの美味い宿に向かう。
中央市場近くとのことなので、、、つか、市場近くが多いよな?おすすめ、、やっぱ良い食材を選ぶために近くにするんだろうか、、、まぁいいや、
そこに向かって集団でぞろぞろ歩いてるんだけど、、、
「俺らってスマートだよね」
「ああ、カッコいいんじゃないか?」
・・・・・
なぁ、、
はい?
回収、早すぎねぇ?
ええ、もっと矯めってもんを知らなけりゃなりませんよね?誰かは。
ああ、ダメなやつだな、、
(ええ!回収は早くないと忘れるでしょう!!!)
限度を知らねぇ、、
全くだ、、
と、泉とガクが何かについて話していると、ほどなく宿に到着。
ちなみに、この街に銭湯はあるが、温泉は無いという。また、銭湯の数も、他の街と変わらないし、風呂の種類もさほど変わらないという。by宿の人談。ちなみに90キロくらいかな。身長は俺と変わらんくらい。
「ボクは厨房で結構動くんで、中は筋肉なんだよ!」同じ人談
お客はよそから来た者達なので、俺らみたいに普通体型が、、、、、多い、、、、かな?
「呪い?」
思わずつぶやくガク
「いや、そーいったのは感じんな、、、ふつーのデブなんじゃないか?」シューレ
そのシューレのクチから発せられた音声が届く範囲内の、ここの人たちがピクッとした。
(自覚は、しているのか、、、)ガク
(ああ、まぁ、まだまし、ってところか、、)泉
(なんか、マクベス担当地域、ろくでもないとこしか、無いんじゃねぇ?)ガク
(まったくだな、、、俺らの大陸、シューレでよかったよ、、)泉
ヒソヒソ小声なのに、シューレ、にへらっ、とした。
部屋をとったので、そのまま食堂に座ってメシ注文。
「なるたけ油を使ってないものを頼む。何がある?」シューレ、明らかに100キロ超の給仕に訊く。若いのに気の毒に、、
ふしゅーふしゅーいいながら、(体調よくない。こんなんじゃ長生きできねーどころか、中年突入後速攻病気の嵐だよ)
「あまり、、、体に良いごま油雑炊のごま油抜きとか、、おいしいラードで揚げないで焼いた唐揚げとか、、おいしいラード揚げないで焼いたトンカツとか、ですかねぇ、ふしゅー」
俺が注文しますね、と、シューレ達に言ってから注文。
「それじゃ、脂身のない豚肉をひき肉にしたもので作った肉団子と細ネギを多めに入れたご飯のおじや、味付は塩のみ。
それから、鳥のささみを焼き、最後に醤油を一度だけ塗って焼き上げたもの。豚肉は脂身なしで大きめの四角に切ったものと太ネギを交互に差したバーベキュー、これも塩と胡椒のみ。あと野菜スープ、この人数分の野菜スープにベーコン半ポンドだけ薄切りにして入れてくれ。勿論味付は塩コショウのみだ。」
と注文。給仕はメモを取っていた。うん、ちゃんと仕事できているね!
給仕が行くと、
「シューレさん?どーにかならないっすかね?」と訊いてみる
「・・・・・・・、、、、、めんどうくさい、、」
そこですか、、、
「マクベスのアホウは一体なにやってるんだ?」プチ怒りなシューレ
「そうっすね、そこここでいろいろマクベスの仕事不足による美味しいに関する被害が報告されてますね」俺報告w
「油分って、習慣性というか、、結構そういうのあってなぁ、、酒とかタバコより怖いぞ?」シューレ
「さぱり系とか欲しくならないですかね?」
「うーん、その程度ならまだ全然大ジョウぶ、、」
えええっ!!!
「バター舐めたりとか、、オリーブオイルおちょこで飲んだりとか、、」
「ああ、おいしいっすよね、ふしゅー」給仕、いつのまに!!って、お茶持ってきてくれてた。
働きもんじゃん、、ちゃんと動いているのに?!!さっさと配って戻っていく。足取りは悪くない。
「ああ、あぶら分の取り様が半端ないんだろなぁ、、」シューレ
恐怖どころじゃないだろう、よく社会問題になってねーな?
「地域性、とか思われてるんだろ?」シューレ
・・・・ちがうよな?
「原因は?なんかあるんだろ?」泉さん
「・・・・ラードとか、、バターとか、、どーしても、そっちに行っちゃうんですよ、、」大田、悲痛な表情?
「経験、あるのか?」シューレ
「・・はい、、」
「どうやって抜け出たんだ?」泉
「山ごもり、、ダイエット修行、1ヶ月100まんえん飛びました、、、」
えええええーーー!!!
・・でも、できたんだ、、、、
「まぁ、その手はここじゃ使えんなぁ、、、」シューレ
「あ、んじゃブートッチみたいにならねぇかな?」泉
ああ、最近のあそこか、、と、当然の様にシューレ様ご存知、、w、すごいよね、、昔のあそこは鄙びた漁村とかだったのかな?
・・・・・・・・つか、農国って全く知らねーみたいなこと言ってたよな??こいつっ!!
「まぁ、私達の何人かが、あーなる前に、どうにか道を見つけよう」 シューレ、決断!マクベスの尻拭い!!
お前らがどーにかしろって迫るからだろーが、、と言い訳言う。
ぽんぽん、とそのシューレの肩を叩く泉さん、俺も、、ぽんぽん、、
なぜか大田さん、若手5人、ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん
俺と泉さんは、シューレが農国など行ったこと無いって言ってたことを自らばらしてしまって、そのツケでここをどうにかしてね?って言い出すだろう、とシューレが今言った言い訳を言った事に対する ”ぽんぽん” だったんだけどね♪
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