第234話 後後109 東の大陸のもふ神事情


「えっとー、、モフ?」俺が訊く

「はい、んじゃ、」と助手?にも促すおっさん

ぼっふん!ぽっふん!


デカイ狐?

と、猫、、


「・・・・・だめ、、落第」俺


シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク


「あー!うるさい!!おしえてやるからっつ!!!」俺

おもしろそーに見ている泉さん


「まず、おまえら、獣の姿で風呂に入ってないからダメ。あと、コレやるから、似たようなもん作り出せ。」

と、トリミングシャンプーと風呂上がりにつける保湿液?っぽいもの。開発ガクw。ものすごくいろいろ試して作り出した。


「風呂上がり用のは、黄色いいい匂いの花と、竹の葉と、大豆から作った。ここのそれらがうちのと一緒かどうかわからんので、お前ら自分で試しながらやってみて。

シャンプーは人間用の石鹸を、、おい、ここにオリーブってある?(ありますと言う猫)、よし、オリーブの実を絞った油で溶かしてたもの。毛並みに良い」なぜかオリーブオイルって親水性あるのかしらんが水のみで洗えちゃうんだよね、、でも毛並みに艶が残るのはなぜだか知らん、いいから使ってるけど。

今日はそれで銭湯行って洗ってこい。」


「でも、、獣で入ると毛がすぐ溜まっちゃうから怒られて、、」

「ここもか、、、おまえら、新しい銭湯、作れない?」

「資金が、、、」

「泉さーん、、」俺

「しかたねーなぁ、、」と。俺らコンビの資金は泉さん管理なのである!


「どのくらいだ?銭湯一つ作るのに。」泉さん

「・・・わかりません」

「領主の邸っていくら位?」

「多分、大金貨10枚くらい?」わかってなさそうなおっさん

「・・・んじゃ大金貨5枚渡しとく、予算は4枚以内で作らせろ。残りは小物買ったり、そのシャンプーと風呂上がり液の開発に使え。で、この2枚は予備。なんか特別な非常事態以外に使うなよ?」

と7枚渡す泉さん。


すげぇ、、はじめて見た、、と2人。そーだろー、普通に暮らしてれば金貨もめったに見ないのだから。

でも、今回どんだけ小遣いもらってきたのよ泉さん、、、


「おまえら、盗まれるなよ?モフ神様、怒るぞ?」泉

「銭湯は獣人のけものの姿用に作ること。勿論人間形態で入ってもいいけど。あとできれば湯船は3つくらいあるとよい。薬湯って知ってるか?」ガク

「はぁ、聞いたことあります。」

「んじゃそれやれ、毛並みに良いものを入れて。臭いのはダメね。基本、良い毛並みは人々を魅了する、だからな!」


「それ終わった頃、マクベスに言えば、うちに連絡くれるだろう。マクベス知ってるよな?」ガク

「ええ、たまにひょっこりこの街にも来ますから」

「んじゃダイジョブだな」泉


でもまだなんか悲しそうな顔してるんで、もふ狐ともふ猫のそういう顔、、、

仕方ないから、、


「しかたねーなー、、ほれ、ここに寝っ転がれ!」

と、一匹づつトリミングしてやる。

風呂入ってないんで、、あまりやりたくないなー、、、


とか思ってたガクが、

始めると夢中になっているガク

気付いたら半時、、おっさん(狐)の毛並みは当然見違えるほどに


で、そのまま続けて猫

若いだけあって風呂入ってないけど、柔らかい毛並みがすばらしい、、、

更に夢中になって、、


「k.こ、これが、、わた、、し???」 と自分の毛並みを見る猫、いや、もうこのモフ具合は猫ちゃんと呼ぶべきだ


おっさん、、猫の毛並みがどんどん変わっていくのを唖然としながら小一時間見つめ続けていた。


「どーだ、おまえら風呂入っていなくったってここまでいくんだ。獣の姿で毎日風呂入るだけで、全然違うんだぞ?」ガク


獣人はオリジナルのと違い、毎日風呂に入ってシャンプーしても大丈夫、というか、そっちのほうが毛並みも良いし、皮膚もすぐ毎日の風呂に耐えられるようになる。

より強い皮膚は良い毛並みを生み出すのだろうか?綺麗にすればするほど余計良くなっていく。


泉さんはいつの間にか懐から紙と筆を出して”モフ神”と書いただけの御札を作っていた。2枚。


「ほれ、、これが御札だ。一つはここに。もう一つは、獣用の銭湯に神棚作ってそこに揚げろ。」泉さん、その2枚を渡す。


へへーーー、、と押しいただくおっさんと、その後ろで這いつくばる猫。



野良猫で、すげー汚くなってて灰色だと思ってたのを、何度も濡れ雑巾で拭いていくと、あ、こいつ白だったんだ、、って思うことあるよね?それとブラシだけで結構ダニもとれ、綺麗になる。

やられた猫も、大変気持ち良い、らしく、、今までぺろぺろ毛づくろいばかりしていたのをしなくなり、寝てばかりになったり。で、野良なので外に2日くらい出ててまた灰色になって帰ってくる。ムカついて放置してるとみゃーにゃーうるさい、ぺろぺろ毛づくろいしっぱなし、、毛玉が胃にたまるんで見てるのもナンになって、仕方ないからまた、、

ってやってるんだが、、ブラシとか掛けているとき、ダニとかいなくっても、ものすごく気持ちいいらしい、顔がそれ。


なので、

こいつらもその野良のクチなんじゃね?とか思ってしまったガク。


「まぁ、、機会が有れば、、マクベスに言って、シューレの食堂のある村につれてって、って言ってみ?俺らの村だから」

「あの、、その、、その村のお名前は、、」猫

(言うの?)

(いーから言っとけ)泉さん


「・・武国、東部領、小館村、だ」


へへーーー、、と、、もっと、、、もう完全に寝そべってる感じまでに、、五体投地?

(こいつら、なぜか知ってるんだな?)泉さん

(ええ、なぜこっちでにも、、)


小館の名前、、いろいろ、各方面に、、、

わけわからん具合に広がっている、と危惧している2人。


が、ほぼ事実しか広がっていないのだが!否定したがる2人!!

別に恥ずかしい過去ではナイぞ!!

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