第232話 後後107 ごはんの国はなぜ和食?


翌朝のごはんはお魚。

ここの街の食事は二度だが、やはりメニュー見ると魚が多い。

昨晩もシューレもガクも泉も魚を食べたが、今朝の魚もそうだが、やはり魚自体がうまいようだ。


なのでヒモノを探すことにした。

「ヒモノ屋っていうのかな?乾物?」俺

「どうだろ?ヒモノ探してるって訊けばいんだろ?」泉さん

なこと言っているうちに、


「ガクさん、給仕のにいちゃんが教えてくれましたよ」と大田さん

おう、出番を自分で作り出すのはいいことだとかわけわからんことを言っている泉さんは放っといて、大田さんに案内を頼む。

勿論皆行く様子。


淡水なので、どうするんだろう?やはり塩水につけてからかな?

と、シューレと話しながら行く。


ほどなくお店到着。

なんか懐かしげな乾物屋の匂い

「ここの魚のヒモノを見たいんですけどー」

と店に居る前掛け掛けた人に訊く


「あ、ごめんなさい、私も客で、、、」若い女の子

「いや、こちらこそすみません、、」

「そうだな、、食材なので、エプロンした者が客なのもあっても当たり前なんだなぁ、、」シューレ

奥が深い、と若手の一人がつぶやく


ほどなく奥からこんどこそ店員さんが、そのエプロンの女の子が買う商品を持ってきて袋に入れて手渡していた。

女の子は会釈して出ていった。


「いらっしゃいませ!」

「ここの魚のヒモノ、見せてもらえるかな?」シューレ


俺が一瞬躊躇したのでシューレが言った。

うむ、、心が少し傷ついたようだな、、おれ、、w


いや、あのこが可愛くなかったらどーでもよかったんだろうけど、、と思う泉とシューレ。

2人とも、内心「うぷぷぷぷぷっつ!!」だ♪w


大田と若手たちは男だし、そういうのは疎そうで、実際疎かった。

若手の一人が、あ、かわいーなー、とか思ったくらいだった。


魚のヒモノは

塩、

たれ、

胡椒、

マサマン

カレー

それと、

何も付けていない

の各種


それ以外にも肉のヒモノ、燻製、がそれぞれ似たような味付けになっている。

「どこでも同じこと考えるんだなぁ、、」ガク、泉


食ってみるから、魚のヒモノ各種一枚ずつあぶって、とお願いした。

「結果、塩、カレー、何もなし、の3点を100枚づつな!」シューレ

「・・・・俺らは?」と泉さん

「10枚ずつにしましょうか?」

「俺塩とカレーな、、」

「あ、俺もそうしようと、、んじゃおのおの20枚でいすか?」

「おっちゃん、塩とカレー20枚づつくれ、」泉さん


「俺は、マサマンとタレを20枚ずつ」大田

さすがあの時代の申し子、濃い味命?


「ぼくらは、、いーです、、」若手達。

そりゃそーだろーよ、おまえんとこにはブートッチのヒモノがあるんだからよー、


そこで思い出して

「ここにみりん干しってありますか?」

「ああ、あるけど、、、味見してみる?」

?味見、させてくれるの?

小魚一枚貰う、

うっつ、、、、


なんだろう?

半分割ってシューレに、、


ぱく、、、、

ほう、、「これ、あれだな?懐かしーな、古代の

なんか言い始めたシューレ、聴きたくないかなー


「・・・で、なぜ今のみりん干しにしないんだ?」シューレ

「なぜでしょう?酒蔵が普通のみりん干しを作っても、干し上がったらこれになっている、と言っているんですよ。」店主

「まぁ、、しかたないかな、、」シューレ

ほう、大聖霊様でも仕方ないと?食べ物のことなのに、、、


(神レベルの呪いには勝てんよ、、)シューレ

!!そんなっつ!!!

(マクベスも手も足もでなかったんじゃないかな?だから放置だと、、)シューレ

ああ、、なるほど、、


で、なんでそんな呪いが?とはぜってー聞きたくなかった。関わりたくない。

(おう、奇遇だな?私もそう思う)シューレ



ヒモノをゲット。不味い地帯に行っても当分困らないだろう!行かないけどね!


そのまま街の探索続行。

「んじゃ定番ルートだな」

「おう、中央市場だな」

めし食ったばかりだから余計な買い物しないからいいか、、と思ったガク。


だが断る!とばかりに、ガンガン串焼きやごった煮や餅っぽいのやまんじゅうっぽいのや揚げ物や麺類やヤム系などいろいろ片っ端から買っては食う連中!!

まぁ、ガクもそれぞれから「一口っつ!!」と強引に味見させてもらってたが、、


ごった煮と鹿の炙り焼きが合格点だったそうな。

ヤムは?

「南の国のを知らなければうまいと思ったかも、、、あれ知ってるんで、3味くらい不足で、、買って食いたくはないかな、、」とガク審査員


ただ、ここ数日いて

「米はうまいな。」泉さん、百姓代表としての一言としてもよいくらい。

炊き方がうまいとかじゃなく、米そのものが美味い。何種類かあるようだが、皆それぞれうまい。


「あ、だから洋食より和食系なのか、、、」ガク

「なるほど、、米がうまくないと洋食系が発達し、、米がうまいと主食になるんでその副食が米に合うように発達したのか、、」泉

なるほどねぇ、、、と大田。

あまり興味ない若手魔法使い達。お国は堅パンだからね!

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