第230話 後後105 ゲロを吐きながら食居続けるのが決まりな料理


それから中央市場を見て回り、いろいろ買食いした。

「素材がいいな、、」とシューレ

「だろ?だから居着いたんだよ俺は」

なるほど、、(シューレ)


まぁ、そうかも知れないけど、、素材の良さは、ある程度行けば一緒じゃないかなぁ、、、

と農国を旅した時のことを思い出すガク。


各村、肉も野菜も皆美味かった。素材は良かった。でも、それぞれ違った。土地土地で違うのは当然だった。

で、それぞれの土地で、素材を上手く活かして料理していた。

なので、料理の仕方と素材の個性がベストマッチでその結果、「農国のメシはどこでも美味い」となっていたのだ。


「まぁ、ガクの思った事が現実に即しての最善の解だな」

とシューレ。

でもな、と続ける。

「その、武国メシに合う素材をうまくどーにかして、もっと美味しくするってのも、なかなかおもしろいもんだ。」


なるほど、、

シューレ食堂には和食(武国飯)以外にも洋食(農国、日のいずる国の飯)も多い。南方料理はまだだが、いつか加わるんじゃないかな?

いずれ、食い物の神になるんじゃないか?シューレは、、


「いやぁ、、それほどでも、、えへへへ」シューレ

・・・・・


市場ではマクベスは至るところから声を掛けられていた。精霊というよりは、よく来るおにいちゃん(おっさん直前)みたいに扱われている?

「おう!俺、よく食材買いに来るからなー。そんときいろいろ話すからな。だから皆も仕入れる時によりより物を仕入れてくれるようになってる。」

なるほどな、、もともと良かったんじゃなく、良いものが出回るようにマクベスが育ててたんだなぁ、、


「ああ、そうなのかもなぁ、、。そう言えば、、来た当初は、、ここまでいいもんばかりでもなかった、、かもな?覚えてねぇ」

当初って何百年前なのかべつに訊きたくないからいーやw


マクベスも俺の心を読んで勝手に答えてくれるから便利である!♪ww


市場を出て、マクベスがおすすめする店に行く。


がらがらがら、、

「おっちゃん、きたぜー」マクベス

・・・「おー、、今日は大人数だな」

「おう、久々にたまたま友人に会ってなー」


ほうかほうか、、んじゃうまいもん食わせんきゃなぁ、、と言いながらお茶を入れてくれるおっちゃん。

卓を2つくっつけてくれる。


「んじゃ、あれ、行くか?」おっちゃん

「んー、、あまり長いのもあんだから、みに、、、いや、プチでいいや、、」マクベス


ここは俺の世界で言うと、街の昔から在る食堂、みたいなとこだ。

横開きのガラス戸、土間、しょぼいテーブルと椅子は長年使い込んだ手沢の染み込んだもの。

・・・・・長年?、、、ながねん?


(泉さん、この椅子、何年ものだと思います?)

(・・100年は経ってるように見えるかな?)

(大田さんは?)

(俺にはわからんが、、数十年は越えてるよなぁ、、)

(((・・・・・・・まさか?)))


「ねぇマクベス、というか、おっちゃんに直接訊いていいかな?」

「お?なんだい?難題じゃなきゃいいぜ?」おっちゃん

・・・・・・・・

「つっこむのはさておいて、、おっちゃんも、マクベスと同じ種類なの?」

「なんか、、えらい言われようしている気もするが、、、まぁ、そーゆーこった」

・・・・・・・


「まぁ、つるむ者も少なくないからな」シューレ

・・・・「いや、、だって、、農国とか日のいずる国とかのは、、皆単独犯だったっちゃ」

・・・・・・俺ら犯罪者?とマクベスとかおっちゃんとか、、


「人間もそれぞれだろ?」シューレ

まぁ、そーか、、、

そうなのか?・・

まぁ、、いっか、そなんだろう、、、


泉さんを見ると、気にしていない顔しているけど、、ぜってーなんか不満がってるよな?って感じ見せてるw

だよなぁ、、人懐っこさほぼなしだったからなぁ、、食い物しか見てなかったし、、


まぁいいか、と。

シューレはマクベスとおっちゃんに食事のことを聞いていた。難しくてわからんかったw

おっちゃんは厨房になんか怒鳴って指示だしていた。

従業員いるんだねぇ、、修行してるのかな?シューレ食堂とかみたいに。


で、ほどなくおっちゃんは奥に戻っていった。

すぐ若い子が酒と肴を持ってきてくれた。

小半時ほど後、スープが来た。


少し経ってから魚料理、その後野菜炒めっぽいの、その後肉を炒めたっぽいの、その後、チャーハン、その後、

「いったいいつまで出てくるんですか?」

ととてもとても訊きたいので訊く。


「あ、だいじょうぶ、満漢全席じゃないから7日ほどもかからん。ミニも4日ほどかかるんでやめて、プチにしてもらったから」とシューレ

ああ、ゲロ吐きながら食い続けなければいけないっていう罰ゲームな、、

と、他を見渡すと、、大田さんが青い顔している以外は、皆うまそうに、、、うまそうに!食ってるよ?どこに入るんだろう?


俺は「ちょっと外走ってきます」と、はや歩きより少し速い速度の、かるーく流す程度の走りで腹をこなすために小半時走った。


戻ってくると品数が倍くらいになってて、テーブルが4つ連結になっていたw


「おう、早く食え、まだ食べてないものあるだろう?もったいないぞ?うまいぞこれ、、」シューレ

だろうともよ、、でも入れ物がちっちゃくってなー俺のは!!


幾分いれてからまた走りに出ようとしたら、

「ほれ、」

とシューレが粉薬をくれた。

??

「消火剤、じゃない、、消化剤だ。飲んどけ」


あ、ニッキみたいな香り、、口に含んでから水を飲んだ。

・・・みるみるうちに?

うむ、、さすが大精霊様のお薬、、、


「いや、それ、、、なんでもない、、いい、、」シューレ

・・・・

訊かないほうがいいんだろう、、俺のために!!


で、大田さんにも上げてくださいって、あげて貰った。


翌日の夕方、、やっと食事は終わった、、、、


宿に帰ったら宿の娘さんかんかん!ではなかった。おっちゃんが気を利かして宿代を見習いにもたせてくれたらしい。

その晩は宿に泊まった。当然だ他に行く場所ないからな。風呂行く気にもならない、、今ココで風呂入ったら、風呂がえらいことになるだろう、、多分若手達もリバースるだろう、、

リバース湯、、、


シューレと泉さんはケロッとした顔で自分らの部屋に行った。

シューレはともかくも、、泉さん、すげーな??チートな胃袋なのかな?


もうここまでくると食通モノでもなんでもねーよね?

ああ、あの農国の「うまいだけ」だった食通モノ時代が懐かしい、、、


ほんの少しだけ北京ダックの気持ちが判る気がしたガクだった。

(参照:北京ダックの育て方)


翌日、朝風呂浴びて、軽く朝食の粥食べて、また寝て、夕方起きて、晩メシを外で軽く(ガクと大田)、ほかの連中は普通に、食べて風呂に行って、軽く飲みに行って、、寝た。


翌日朝、マクベスはいなかった。

「用事が在るって行っちゃったぞ。また来るってな。どっかであうだろ。」シューレ


「んじゃ、行くか、、」と朝食後、シューレは皆を飛ばした。移動は飛行に戻ったようだ。


人が点くらいに見えるから、下から見ても俺達は点くらい、つまり鳥だとでも思うだろうな。

結構早いけどね、、バリアなかったらあれだ、、頬の肉がぶぶぶぶぶぶぶとか震えるくらいになってるだろう。

つうか空気をすおうと口開けたらえらいことになりそうな速度である。

ちなみに150程度ならどうにか吸える。(にほんではやらないよーにw)


太陽が中天くらいになったとき、シューレは下降していった。

湖がある。そのほとりに少々でかめの街、、農国のブートッチを彷彿させる街だ。


(魚かな?)

(ああ、魚が美味いとマクベスが言っていた)


マクベス曰く「魚の美味い湖の街」。なんか奴は街の名前とか覚えないそうだ。苦手なのかな?



決して、地名がめんどくさいとかいうのではないとここに明言しておく。前の街の名が出なかったのも偶然。

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