第201話 後後76 何処にでも居る”奴ら”
あ、
「どうした?」ヒ
「ココの国の金、無いんで両替してこなきゃ、、」
「え?共通だぞ?」
・・・・
「・・どこと、っすか?」
「そりゃ、兄弟の国だもん、いとこの国だもん、うちと、ここら一体全部」
・・・・
「「らくちんだなっつ!!!」」俺と泉さん、なんか怒気を含ませながらw
んじゃ安心、と言いながら泉さんはおかわり、、
よだれ娘ことスクレ2は、それを聞いてうらやましそうに、、
「わかったよ、今度は俺がおごるから、、あとであんたの羽を見せろよ?」俺
おもいっきりこくこくうなずきながらストッカーまですっ飛んでいった。
「でも、なんででしょうね?、うち(武国)もそうだけど、美味いケーキ屋に客が少なく、大して旨くもないかな?と思うようなケーキ屋には結構客が入っているんですよ、、」俺
「ああ、一般の人々の口が、まだ慣れていないんだろ?」ヒ王
やっぱそういうのあるんだ、、
知ってはいても、自分でそう考えていたが、まさかなぁ、、とも思っていた。
が、他者、旨いケーキをよく知っている者から言われると、やはり自分だけで思っているのと違う説得力があった。
今、この店には俺らの他に1組みだけ。
あまり客が居ない。
だから驕ってもらえる機会も極小なのだろう、スクレ2。
スクレ2は、一口一口味わうように、嬉しそうに食べている。
それを見ると、いくつも食っている泉さん、味わってるのか?と思えるくらいにがんがん食う泉さんが、ケーキを冒涜しているとかさえ見えてくる。
「気の毒だなぁ、、、」
思わずつぶやきが声に出る
「うむ、、、だな、、」ヒ
「お主、我が国に来るか?」ヒ
へ?という顔をヒ王に向けるスクレ2
いや、本名しらんけどw
「あのな、このお方は日のいずる国の国王様で、かの国は美味しいケーキの国とかとも呼ばれるほど、菓子が旨いのだ。ケーキの神様と言われるシューレの弟子、フィジニが居る国だぞ?!それはそれは多くのオイシイケーキ屋があってだなー」
「行く、今すぐ行く!」
と俺の襟首を掴んでガクガク揺する、、妖精って、すげー力持ちなの!?抗えーん!!
「これこれ、わしはまだきこく、、、まぁいいか、この後、転移で送っておこう」ヒ
その言葉を聞いて落ち着く2
「で、あなたのおなまえなんですか?」少し節を乗せて訊くのがデフォってもんだろう。
「え、、と?」2
「んじゃ、ケーキ見てよだれすごかったんで、滝よだれちゃんでは?」俺
「いや、素直にケーキ娘で、ケーコちゃんでいいのでは?」ヒ
「ふん、陳腐だな?スクレとそっくりなんだからスクラ、てのがぴったりだろう?」泉
・・・・・・・
「・・・すく、、れ?・・・きいたことあるよーな、ないよーな、、、」2
「あんた、妖精だろ?」俺
「よう・せい?」
「デフォだな」俺
「ああ、デフォだ」泉さん
「何が?」ヒ
「妖精って、長生きなので、人間界に長く居ると自分が妖精だってことを忘れるんです。で、それを思い出すのも大変。なかなか思い出してくんないw、んです。ちなみに、ほぼ毎回そーでした」
「、、、、、、難儀?」ヒ
「「まったくもってっ!!!」」俺、泉さん
「思い出したら、あと2つケーキおごっちゃるけど?」俺
「ああ!思い出したかも知れない!あれは、、そう、、厳喜元年の2月のこと、、」
・・・・・
「却下」俺
「ああ、ご無体な、、、よよよよよ、、」
「うるせー、妖精の杖だぜや!」
ぽけっとに手をつっこんでごそごそやる2
「これ、かな?なんか、捨てようとしても捨てられないんだよねー」
罰当たりっつ!!
木の枝状のちっさいもの
「んじゃ、これ右手て持って。そうそう、、で、あんたの背中に生えている羽、出てこい!って念じて、強く!」
んんーんんんんんっ!
ぽん!!
「「「「おおーー!!」」」」ヒ&泉+他の客(いたのかよ!)
「で、羽をパタパタと動かして!ほらっつ!!」考える間をあたえてはいけないw
パタパタパタパタ
「飛んで!すぐっ!!」
パタパタ・・飛び上がる2
「あ!私飛べる!!・・・そういえば、、妖精だったわ!!あっはっは!よーせーなのよー!!あはははは!」
「キャラ、変わったのう、、、」ヒ王、少し残念そう
うん。残念な方にかわっちゃったね、、
「こら!ダメよーせー!ホコリが落ちてくるから!!降りろー!ケーキに付くだろがっつ!!」俺。
他にもお客さんがいたからね。
天井、ホコリ溜まってんだなー、
みんなもお家の天井に扇風機の最強の風を当ててみようー!!
「ま!たいへん!!」とすぐ降りてくる名無し。
ケーキを中心に世界がまわっております、こいつら。
「そういえば、スクレ、を知っているみたいだったが?」
「ス、すー、すー、くれ?、、訊いたことあったかも知れない、、遠い遠い昔、、、、そう、、あれは、、げんき
(またかよ)
元気なころ、、
(今も十分元気だろ?)
小さい頃、、、
私と一緒に、、、、暮らしていた??」
「訊くなよ、、、
要は、あんたと姉妹じゃないのか?」
「???」
こいつ、、、、
俺はスクレから貰った髪留めをそいつに握らせる。
「・・・・あ、、、はいはい、、ええ、、え?おねいさん?!オネイ様ですか?私の?えええ!!お会いしたかった!!ずーっと待っていました!!」
うそつけ、今の今まですっかりさっぱりがっちり忘れてたのは誰だとおもってるんだ?
「ええ、えっとー、日のいずる国にいきますぅー、ええ、、あのこの人たちにそこの王様がいて、、うんそう、、
シュン!!
「あたし登場!!」スクレ
「「「・・・・・」」」
「おねいさま!・・・・・でぃすっかぁ?」
「あ?」
「!!いえ、、おきれいすぎて!!」
引きつりながらおべっか使う名無し
「久しぶりだなースクレ、毎日ケーキ食えているよーだな?、しかも大量に、、、」俺
「もう!おかげで毎日パラダイスよっつ!!!」
・・・・・・・・
「妖精は、太らない、とか言っていなかったかな?おまえ、、」泉
泉さん!放置してあげなきゃいけないお約束っつ!!!
「え?少しくらいぽっちゃりさんのほうが妖精らしくってかわいいのよ?」
自覚してるのかよ、、一応
「ゴンザレスがブートッチに来たばかりの頃、みたいだぞー(棒)」泉さん
・・・・・・・・・・・
「あしたから!がんばるわ」
あ、ダメなパターン、、、
どすこい級にランクアップしたスクレ関は、その名無しをスクラーレと呼んだ。
「あれ?スクレーラだったっけ?どっちだったっけ?」
(だめだめじゃな?)ヒ
(これが妖精のデフォですので、覚えておいたほうがいいですよ?)
(あまし会いたくない生き物だなー)ヒ
もしかしたら、神様は「妖精はドジっ子がかわいい。なのでそれを仕様にしよう!」とかおもってこうしたのだろうか?
で、少し行き過ぎちゃって、、今ココ、とか、かな?
多数決で、スクレーラに決まった。
「私、おねい様のところで一緒に働きたい!!」スクレーラ
「えーー、、」嫌そうな顔のスクレ
驕ってもらえるケーキが半分になると思っている様子である。もろわかりなのが痛々しい、、
「で、スクレーラ、本音は?」
「ここまでデブれるほど驕ってもらえる天国に行きたい!!」
・・・・・・・・・
まぁ、、
だな、、
うむ、、
「でも、王様のところ、王宮のけーき、、すんごくうまかったぞー」泉さん
「・・・・ジュルリん、、、王様、、たべほうだい、ですか?」スクレーラ
「いや、、でも休憩時間あるから、その時なら2つ3つ食べてもいいぞ」
「・・休憩って、一日何回あるんですか?」
「10時頃と、12時頃と、3時ころ、7時ころ、かな?」
「夜中は?」
へ?
「あ、妖精は眠らないでいーそーです。24時間働きますよ!とかゆーやつですな、」俺
「給料、3倍?、、、むぅ、、、、まぁ、、ぐんが畑やら牧畜で稼ぎ出してくれてるから、いいか、、、いいっかー、、まいっかー、、、しくしくしくしく、、、
お、そうじゃったのう、、夜は20時、24時、03時、07時くらいじゃ、、」
いきなりヨボヨボ化したヒ王は、どうにかそう言った。
「ああ、飯の時間は飯食え。ケーキはだめな」と俺が釘さす。
「ええーー、」と嫌そうな顔
「いやなら他行けばぁ?」俺
それを聞いて顔を輝かせる王!
「・・我慢します、、」
やっぱがっくしする王
捨て犬を、かわいそーだなー、って引き取ったら実は3匹いた、とか、だな。
「王様?、あのフィジニも、大妖精シューレも、最初はこいつらと全く同じだったようです。ですが、ある時、いきなり作る方にまわったそうで。まぁ、そこまで育てりゃ、国を上げても得られない人材を得られることになりますよ?」
「・・・・・どの、くらい、かかるの?」消え入りそうなヒ王
「300年とか?」
「なげーよ、、」
「いや、だってドラゴン千年単位生きるでしょ?」
まーそーだけど、、と、王
永い目で見る投資みたいなものだと思って、、と慰める
「そこは、でっかい博打だ!といい切ってやるのがいいだろ?当たればでっかいぜええええ!!ってな!あっはっはっは!」泉
泉さん、、、剣豪は、空気なんぞ読まない、んだったなぁ、、
まぁ、優秀な者たちはみなそーだけど、、
で、そこでみなしてケーキ食った。
その後、スクレは帰って「帰ってケーキ食べる夢見なきゃ!!」だと。
ヒ王はスクレーラを連れて王宮に行った。
ちなみにこの店は今日はスクレーラのみの店番だったので、俺らも他の1組みのお客さんも出て、店を閉めた。wwwいーかげんだなヲイ
「そろそろ帰らんと。晩餐?食えるかなぁ、、なんか、スクレ見ているだけで腹いっぱいになっちまったよ」
泉さんが腹一杯とか珍しい
「え、泉さんも?、、ゴンザレスとか見ててもそうはならなかったんですが、、デブでも妖精だと、周囲になんかの影響を与えるんですかねぇ??」
「ああ、、しりたくもねーがなー」
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